米10年債金利が上昇したため、金価格は下落。インフレ懸念により、長期金利が上昇。しかし、金価格は、金利上昇によるデメリットの方が目立っており、債券市場の逆風に面している形。
金利が上昇したことで、米債や米ドルの魅力が高まり、相対的に金価格は下落。
●日米金利と金スポット価格 2021年3月2日 GMOクリック証券
7月に、米金利が上昇しはじめてから流れは変化。金スポットは、1722.8ドルに下落。
金利の上昇で、金融市場が変調するも金価格は下がる
◆「全部高」転機
・金融市場 変調
・ポストコロナ・景気急回復の意識、急速に
・超低金利が長期化するという前提揺らぐ
・幅広い金融資産の同時上昇は一転
→ リスク資産に選別
・米長期金利にはなお上昇の警戒
→FRBの資産購入、年内減額議論の思惑も▽日経https://t.co/kmjmyoHqZA pic.twitter.com/CTFTWqWZZq
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) February 27, 2021
今週も米10年債利回り(現在1.415%)の動きに注目! 利回り上昇ならハイテク、グロース、最近のIPO、SPAC(特別買収目的会社)が下がる。
— じっちゃま (@hirosetakao) February 28, 2021
現状、激しいインフレや悪い金利上昇が生じるリスクまで、市場は考えておらず、金ETFからもマネーが流出しています。
インフレを恐れないFRB
連邦準備制度がイールドカーブコントロールを検討することを合図するまで、金価格は引き続き下落する可能性があります。
注目すべきは、パウエルFRB議長が今週、FRBがかなり長い間その超緩い金融政策に固執することを明らかにしたにもかかわらず、債券利回りが急激に上昇し続けていることです。市場は信じていないようです。連邦準備制度理事会、または連邦準備制度理事会が政策の誤りを犯し、インフレの上昇を過小評価していることを恐れている」と述べた。アンナ・ゴルボワ:金価格は3%下がる
FRBは、2021年春の金利上昇は許容し、激しいインフレにはならないと考えています。市場の方は、もう少しインフレを警戒しているというイメージ。
今後のシナリオですが、米国は短期金利を上げることが難しいので、長期金利でイールドコントロールしてくるのが本命だと思います。その場合、米国30年債あたりが2.5%位になって来れば、かなり注意が必要かと思います。逆にアメリカにはそれくらいしか金融緩和を引き締める方法が無いかと思われます
— ロビン@自由億投資家 (@investor_robin) February 8, 2021
【レポート】
・バーキン総裁が長期金利上昇容認発言
・パウエルFRB議長も利回り上昇静観を表明
・FRBがすぐに金利を押し下げる可能性は低そう
・それでも米10年債の上昇が控えめ→株にとって朗報
・関心は5日の米雇用統計へ▼きょうのひとことhttps://t.co/XlETxzRStF#fx#為替#ドル円#USDJPY pic.twitter.com/rAl5MAIAI2
— 外為どっとコム (@gaitame_com) March 2, 2021
◆オペレーション・ツイスト観測
・長期金利の乱高下を受け、市場で「オペレーション・ツイスト」観測浮上
・FRBが期間の短い債券を売り、期間の長い債券を買う金融調節
・国債保有額を変えずに10年債など長期金利を抑える効果
・早ければ3月FOMCで議論との予想も— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) March 1, 2021
FXTMの市場アナリスト、ハン・タン氏
「この傾向が続くと、金は過去7回から6回目の月間損失を記録するだろう。」「インフレ上昇の脅威にもかかわらず、投資家は明らかに、景気回復のコートテールとその後の価格の高騰にうまく乗ることができる他の資産を支持して金を捨てることをいとわない」
新型コロナからの景気回復で、株式市場の好調は続くと予想している向きは多い。バイデン政権によるインフラ投資や環境投資も景気を押し上げる効果を持つ。そのため、ゴールドは売られている。ハン・タン氏もインフレ上昇の要素はあるも、目先の金価格には弱気。
金利上昇はともかく、インフレ期待より伸びて実質金利まで押し上げられると金相場はきつい。価格低下でもアジア現物買いは鈍く、金ETFも売却超過。3/1のSPDRも9.03トン減で、7日連続で減少中。 pic.twitter.com/WiAz0ftP0h
— 小菅 努 (@kosuge_tsutomu) March 1, 2021
NY金価格、これ以上の下値は限定的 https://t.co/R6xp7dFXi2
— Kaname Gokon (@bullgokon) March 2, 2021
金ETFからの資金流出が止まるか。インドや中国の現物金需要が増えれば、また、トレンドが変わると思います。
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