RJOフューチャーズのシニアコモディティブローカーであるダニエルパビロニス氏は、金を買い始める時期が来たのではないかとキットコニュースに語っています。
景気回復と米ドル高によって、下落している金価格ですが、株式市場に不穏な空気が、流れているのは事実。もっとも。近年の株式市場は、バブルと何度も叫ばれながら、高値を維持しているように、バブル維持の方向に動く中銀及び政府・投資家が協力して、価格を維持しています。
1,900ドルに向けて、金を買い始める時期なのか?
その分、リスクオンの動きの時、金価格は下落します。
パビロニス氏は、「市場のセンチメントは、8月に戻ったときと比べて低い。これは良い兆候だ。おそらく金の買い始めの時期だろう。来週は、金の上昇週がさらに見られるだろう」と語った。「まだ上向きに転じていないのも不思議ではない。米ドルは引き続き堅調である。ワクチンの流通に失敗した後、欧州が閉鎖されているため、今後しばらくは堅調になるだろう。資金の流れは歪曲する可能性が高い。米国へ」と語った。金価格を1,900ドルに上昇させるきっかけ
欧州は、またもやコロナウイルスのダメージを受けており、変異ウイルスの拡大により、なかなか、元に戻りません。
◆再び増加
・世界のコロナ陽性者
・3月に入り再び増加基調に
・欧州やブラジルの増加目立つ
・変異ウイルス拡大 収束見通しづらく
・ロックダウンに迫られる地域も
・ワクチン接種は世界で加速
→ 累計5.2億本▽日経https://t.co/GtIt3ehQmk pic.twitter.com/OWonAoYT1h
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) March 27, 2021
スタンダードチャータードの貴金属アナリストを務めるスキ・クーパー氏は、「金は現在の価格水準で快適に見える。」と考えており、大きな材料が出ない限り、金価格が急騰する可能性はなさそうです。
金価格が上昇するきっかけとは
それでは、金価格が上昇する可能性としては、どのような材料があるのでしょうか。
- 米ドルの上昇トレンドが終わる
- 強いインフレが生じる
- 米中関係の緊張
- 中国の台湾や日本への圧力政策
- 米国長期金利の上昇と金価格との逆相関の終わり
- バイデン政権による新しいインフラ政策
- 主要都市でのロックダウン再開
- イランを巡る中東での紛争
どれもいつ起きても不思議ではない材料。そして、株式市場では、トレンドフォロー型のファンドが損失を被っている様子。
ただし、いきなり、金価格が跳ね上がる大きなきっかけは、いまだ見えず。2021年4月に入ってからの動きを見てみたいのが、金相場の環境だと思います。
タイガー・マネジメントの元トレーダー、ビル・ファン氏の損失が株式市場を揺るがしました。
金曜日の動きはおそらく氷山の一角で今後もトレンドを追っかけるファンドのポジション解消が続くと思います。米株のモーメンタム投資が天井を打っています。 pic.twitter.com/zIm56y4X8j
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) March 28, 2021
Archegos Capital関連で野村が20億ドルの損失を被ったとの話。その他のプライムブローカー(GS,MS,CSなど)も損失ありそう。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) March 29, 2021
オッケー。みんなよく聞いてくれ。野村HDの損失について説明する。
— じっちゃま (@hirosetakao) March 29, 2021
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