利上げとテーパリングが、各中央銀行で始まる中、米国の長期金利は低下しています。そのため、金価格は、1,800ドル前後での推移。
2021年7月:米国の長期金利低下の理由
米FRBもテーパリングを検討している中で、長期金利が低下している理由を確認してみました。
- 利上げとテーパリングは、金利低下要因。中央銀行がインフレを止めるシナリオ
- パウエル議長はじめインフレは一時的との考え。金融緩和が長期化し、米長期金利も下がる
- 欧州の長期金利が上昇。そのため、米国債が買われて、金利が下がった
- 需給バランスの問題
インフレと関連しての長期金利の動き。ここまでの動きは、インフレが収まると判断しての金利低下と・・・。
マイナード氏の論理によれば、利上げとテーパリングはインフレを抑えるので金利低下要因だと言う。金利の動きを纏めれば、今年前半は中央銀行の引き締めのない環境でインフレが進むことを懸念しての金利上昇、テーパリング示唆後は中央銀行が対処しインフレが収まることを予想しての金利低下ということだろう。マイナード氏:金利低下の理由
世界中で、お金をバラまきまくった結果。生じているインフレがカンタンに収まるのだろうか。マイナード氏の理論どおりになるか一つの意見として見ておきたい。
米国はCPI(消費者物価指数)などが上昇しており、インフレ懸念もあるため、2023年や早ければ来年(2022年)にも利上げの可能性があります。 そのため、米長期金利は下げ続けるようには思えないのですが、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言で、インフレは一時的との考えを維持しているため、金融緩和の長期化から米長期金利が下がりやすい状況です。金融緩和の長期化
パウエルFRB議長は、まだ、インフレは一時的との見方を変えていません。この見方を変えた時、どうなるのか?
これらを踏まえると、1-3月期に米10年国債利回りが上昇したのは、米国の家計による米国債の売却が一因と考えられます。次に、4-6月期の動きを検証しますが、実は4-6月期のデータは、まだ十分にそろっていないため、入手可能なデータによる推測となります。現時点で米長期金利の低下は需給改善による可能性が高く、少なくとも景気悪化による持続的なものではないと思われます。米長期金利低下の背景
資金移動での長期金利低下。納得しやすい意見ですね。
勉強になります。
長期金利の低下について一番納得感のある解説でした。・長期金利の抑止
ヨーロッパの長期金利が上昇し、米国債が買われた(すなわち資金移動が起きた)ことで米長期金利が下げた。
→いずれは資金移動が止まる https://t.co/atoFiG2jZv— でくのぼう🇺🇸債権ショートマン (@dekunobo0320) July 18, 2021
米金利低下で金価格は上昇中。
個人的に気になっているのがNY金。これまでは米ドル相場にらみの展開だったのが、6月下旬以降は米金利の低下が意識され反発中。米債と金が同時に買われる状況… pic.twitter.com/KomHfAkUSw
— Junichi_Ishikawa@IG (@Junichi_IG) July 16, 2021
この記事へのコメントはありません。