リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

  1. ゴールドの魅力や長所
  2. 129 view

ゴールドは安全資産として利用される。不動産や株式のリスクヘッジに。

美しい輝きを持つ「ゴールド」は、古代より価値を持つ魅力的な金属。プラス、安全資産として世界中で人気。その理由は、金がインフレや戦争などに強い資産だから。

金のメリット

ゴールドはインフレやリスクに強い安全資産

通貨の価値が下がってモノの値段が高騰するインフレのときでも、金の持つ商品価値は下がりにくい。

戦争や財政破たん時には、国の信用を担保に発行する紙幣や国債の価値はゼロになります。そもそも、紙幣や国債は国の信用の元に発行していますから、国の信用が無くなれば、価値が減るという論理。

戦後の日本や南米・ジンバブエなどで「ハイパーインフレ」が起こったことを覚えている方もいると思います。第二次世界大戦中に発行された日本の国債は紙切れになりました。戦争に勝てば、借金を返して万々歳、負ければチャラというのは無責任な話ですが、国家や政権というのは、古来からそういうモノです。そういう点で、商人や民衆は、勝ちそうな政権に乗る=勝ち馬に乗ることを常としてきました。

ゼロにならなくてもインフレが激しくなると、パンやパスタの値段が刻一刻と上昇していき、バッグ一個、トラック一台のお金が必要となるのです。時にはデフォルト(債務不履行)が起きることもあります。

そんなときには、金で資産を持つのが安全。そのため、世界の資産家は、資産の一部を金投資に回すことを常識とし、中央銀行も外貨準備の一部を金にしているというわけ。

金は倒産や破たんしない

株式は会社。通貨や紙幣は国や国家機関が発行・保証をしています。それに対して、金は、どこの機関にも属していません。金を発行・作り出している機関も人もいない通貨。

そのため、戦争や経済危機が起きても、破たんする恐れがありません。戦争で負けた国の通貨や債券は紙切れになります。金は、米国・英国・ロシア・日本とどの国にも属さないゆえに安全なのです。

中央集権化されていないことで、中央銀行の金融政策が失敗しても影響を受けないことをメリットとしているビットコインなどの仮想通貨でさえ、自由な通貨とは言えないと思います。少数の人々が独占している仮想通貨の現状を見る限り、金と同等の安全通貨になるだけの地位を獲得できるかは未知数。

中央銀行の失敗という意味で、歴史的にほとんどの通貨は、政府や中央銀行が、軍事費や社会保障費を賄うために、増刷を繰り返して、価値を弱めます。=悪性インフレ。

中央銀行の独立性によって、そのリスクはないという議論もあります。しかし、戦争が起きそうな状況を予想してみましょう。戦争に負ければ、全てが無に帰すリスクを前にして、中央銀行が通貨の番人としての機能を発揮できるでしょうか。私は無理だと思います。

戦争を想定しなくても、社会保障・大災害などを前にして、国民・マスコミ・政府の全てを敵に回す覚悟で、通貨価値を守ることなど出来ないでしょう。⇒通貨の価値が下落するリスクは、常に存在しています。

そのため、世界のお金持ち達は、資産の数パーセントから20%で、金投資を行うのです。

近代の中国を例にすると、清朝は、銀を利用した貨幣制度でした。清末に、本位銀貨「光緒元宝」を発行して、銀元制を導入するも、辛亥革命で王朝が倒れてしまいます。1933年に孫文像幣を発行するも、世界恐慌そして世界大戦によって、悪性インフレが生じてしまいます。その後に成立した共産党政権が人民元を発行して今に至ります。

過去100年間程の間に様々な通貨が登場したため、中国では、通貨の信頼性が弱い所以です。

●金の安全資産としての特徴

●インフレに強い

●持ち運びができる

●丈夫で火災に強い

●世界で価値が認められており、通用する

●交換しやすい

金投資は安全?

さて、次に、金投資が安全かどうかを考えてみましょう。

資産として高い価値を持つゴールドは、火災にも強いことが特徴です。同じく美しさ・高価さで価値を持つダイヤモンドは火災などの熱に弱いデメリットを持ちます。物理的なダメージには、非常に強いゴールド。

しかし、安全という点を聞きたい方は、損しないか?元本を保証されるのかということを気にされるのだと思います。

その点では、金投資=安全とは言えません。

金貨や地金・純金積立など金への投資には、銀行預金のような元本保証はありません。買値から値下がりすれば、含み損が生じますし、買値より安値で売れば、損失が確定します。

米ドルや日本円・株式などと同じように、日々、金価格は変動しますから、利益を得られる可能性がある分、損失を被るリスクがあります。

また、現物の金地金や金貨は、盗難などセキュリティリスクが存在しますから、保管方法(金の保管)をしっかりとしなければいけません。

銀行預金の安全性とは、意味が違う

その点、安全性の高さにおいて、ナンバーワンと言える銀行預金とは性質が違うということを覚えておきましょう。銀行は破たんしても預金保険というセーフガードが存在します。

金には、政府の保証がありません。詐欺に引っかかったり、取引会社が破たんした場合は、自分自身の責任で、解決する必要があります。それこそが、国家の首輪が付いていない通貨=ゴールドのメリットなのですから。

PAGE TOP