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強いドルと米金利(3%超え)の向かい風で下落する金(ゴールド):2018年5月21日週の見通し

米国の長期金利(10年国債)が、安定して3%ゾーンに入ったために、金価格は向かい風を受けて1300ドルを割り込みました。米国の減税効果による景気好調から、FRBは利上げ路線を堅持。金利を生まない資産である金投資には逆風の形が続きそうです。

また、イタリアの政治的な混乱は、ユーロ下落ドル高を主導しており、米ドル高=金価格安のセオリーからも、安値を付けやすいところ。ただし、イタリアの政治混乱は、ポピュリズム傾向から債務危機を発生させる懸念を持ち、金買い材料にもなります。

NY金価格の日足チャート・銀・白金・株価 2018年5月20日

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先進国の株価は上昇。ブラジル株価は下落。原油価格は上昇。

2018年5月21日週の金価格予想

NY金価格は、1290ドル前後まで下落。短期的には、米国の金利上昇で弱気。長期的には、新興国の危機や政治的な問題が金価格を支えるとの予想が有力。

FRBの利上げに対して、日欧の中銀は、金融引き締めに動けず。金利差拡大が顕著で、日米長期金利差は、ついに3%を超えました。3%越えは、円安を加速させる可能性があります。

米国と中国の貿易交渉も継続。こちらも一つの懸念材料。

そして、米国は、在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転。

方向性として、パレスチナ国家の樹立よりもイスラエルとヨルダンで西岸を分け合う方式へと変換していくかもしれません。それが、地域の安定につながるかは未知の領域。

中東全体の火種は大きくくすぶったまま。イランとの核合意問題含めて地政学リスクには警戒が必要です。

アジアでは、北朝鮮問題が根強い。6月12日開催予定の米朝首脳会談に対して、北朝鮮側の硬化が伝わっており、中止となった場合、リスク回避の円買いや金買いで金価格は上昇する可能性があります。

■来週の注目スケジュール
5月21日(月):米シカゴ連銀全米活動指数、アルゼンチンG20外相会合など
5月22日(火):米韓首脳会談など
5月23日(水):欧ユーロ圏製造業PMI、米製造業PMI、北朝鮮の豊渓里核実験場廃棄式典など
5月24日(木):英小売売上高指数、米FHFA住宅価格指数など
5月25日(金):米耐久財受注、独IFO企業景況感指数、消費者物価指数など
5月27日(日):コロンビア・大統領選挙(第1回投票)、決選投票の場合は6月17日実施

フィスコ

◆NY金価格の日足チャート

金価格:フィボナッチ

フィボナッチの61.8%押しレベルに金価格は達しており、底打ちかさらに割り込むか重要ポイント。今後、さらなる米利上げがあることから、下値割れのリスクがあり得ることを予想のポイントに置きたいところ。短期のトレーダーには戻り売りを推奨したい。

新興国&イタリアという二つの危機があるため、リスクオフの金買いにも期待。

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