南アフリカの格付けをS&Pが引下げてランド安になるも金価格との関連性は弱い!

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格付け会社のS&Pは、2017年11月24日に南アフリカの自国通貨建て債務格付けをBB+に引き下げ。投資適格のBBB-から投機的水準レベルになり、外貨建て債務についてもBBに一段階引き下げ。この結果を受けて南アフリカランドは、対ドルで1.9%下落するなど資金流出の恐れも。金価格と南アフリカランドは、関連して動くときもあれば、相関しない時もあります。今回の南アフリカの格付け引下げは、ランド安金高の動きを見せました。

12月には、政権与党のアフリカ民族会議(ANC)の党大会が開かれて、ズマ大統領の後継者が選ばれるとの話ながら、以前より党内での権力争いが嫌気されています。南アフリカ:ズマ大統領の不人気

南アフリカランドと金価格の関連性は弱い

◆NY金価格の南アフリカランド/円の日足チャート 2017年11月26日

南アフリカランドと金価格の動き

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NY金価格は、1290ドルに上昇する一方、南アフリカランド/円は7.871円に下落。

南アフリカは、かつて世界一の産金国だったため、金投資において重要な国でした。しかし、表層の金を掘りつくしたために、産金量は減少していき、中国やロシアの後塵を拝しています。そのため、金価格と南アフリカランドの関連性は弱まりました。

●NY金価格と南アフリカランド/円の月足チャート

金価格と南アフリカランドの月足チャート

金融危機後の量的緩和で上昇したNY金価格に対して、全般的に弱さの目立つ南アフリカランド/円を月足チャートでは見ることができます。

南アフリカは、高インフレ高金利の国で、世界経済が安定していると高金利を狙って買われやすい傾向を持ちます。

金投資は、世界経済が安定すると売られやすく、不安定になると買われやすい傾向を持ちます。また、米ドルとの相関関係が強く、米ドル安は金価格上昇につながりやすいのですが、世界経済及び政治が安定していれば、米ドルから金よりも新興国に資金が流れます。

そのため、南アフリカランドと金価格の関連性は弱い状態が続いています。

与党・アフリカ民族会議(ANC)の党大会

2017年12月16-20日のANC党大会は、5年に一度の党首選。ズマ大統領は、2009年に大統領に就任し、5年の任期のなかで2014年に再任、3選禁止のために後継者を決めなければいけません。しかし、ANCの内部分裂は深刻で、すんなりと決まるかどうかわからない状況。

ズマ大統領周辺では、夫人であるドラミニ・ズマ氏が有力。ズマ大統領は詐欺やマネーロンダリング・汚職などの疑惑が次々と浮上しており、ドラミニ・ズマ氏であれば、現大統領の疑惑にふたをする方向。

対立候補のラマポーザ副大統領は、金権体質を批判しており、党首選で敗北した場合、離脱して野党に合流する可能性も指摘されています。そうなるとANCは、政権与党から滑り落ちて、改革がスタートするかもしれません。

ヌコサザナ・ドラミニ・ズマ氏は、南アフリカ最大部族のズールー族。シリル・ラマポーザ氏は、小数部族のベンダ族出身であり、選挙の行方は激戦が予想されています。