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インドとパキスタンの軍事衝突・核戦争リスクは、金価格に織り込まれていない?

インドとパキスタンの緊張が高まっていて、2019年2月27日。パキスタン軍は、カシミール地方の領空内で、インド空軍機2機を撃墜するという軍事衝突に発展しました。

インドとパキスタンは、カシミール地方の領有をめぐり、衝突を繰り返した歴史があります。1947年に、インドからパキスタンが分離独立して以降、3回も戦争。ただ、1971年の第三次インド・パキスタン戦争が最後の戦争。

インド・パキスタンの軍事衝突・核戦争の脅威は、金価格に織り込まれていない

両国とも核兵器の保有国ですから、戦争になるリスクは小さいと思います。しかし、戦争ということになれば、核兵器保有国の戦争ですから、劣勢に追い込まれた方が、核兵器を使用する可能性が出てきます。もちろん、やられる前にやれと核兵器による先制攻撃すらありえますね。

つまり、過去に例をみない重大かつ悲惨な戦争になる可能性が大。そして、抑止力となるのが、悲惨な結果に対する恐れ。

次代の成長国として期待されてきたインドですが、大きなリスクを抱え込むことになりました。インドとパキスタンの核戦争リスクは、市場に大きな影響を与えておらず、金価格も反応薄。このまま、外交で決着付けば良いのですが、衝突が激化すれば、インド株や通貨ルピーの下落、そして、金価格の上昇につながっていくでしょう。

●NY金のスポット価格:GMOクリック証券のCFD 2019年2月28日

金の日足チャート

インド・パキスタン情勢の悪化よりも、FRBのバランスシート縮小停止や米中貿易交渉の方に、NY金価格は反応。

2019年インド・パキスタンの軍事衝突経緯

インド・パキスタン両国の軍部・IS国の残党・武器商人など、インドとパキスタンの衝突を煽る人たちもいますから、市場の反応が薄くても気をつけて見ていかなければいけませんね。

  • 2月14日:カシミール地方で、インドの警察隊に対するテロで、約40人が死亡。パキスタンに拠点を置くイスラム過激派集団のジェイシモハメドが犯行声明
  • 2月26日:インドがパキスタン領内で、過激派戦闘員に空爆。停戦ラインを超えた空爆は、1971年の戦争以来。
  • 2月27日:パキスタン軍が、カシミール地方のパキスタン領空内で、インド空軍機2機を撃墜。

インドとパキスタンの関係と軍事衝突

  • 1947年:インドとパキスタンは独立。カシミール藩王国の藩主はインド側に、住民の大部分はイスラム教徒でありパキスタン側を望み、インドとパキスタン間で戦争が起きる。
  • 1965年:インドが、ジャンム・カシミールの統合を宣言して戦争。
  • 1971年:パキスタンは、東部パキスタンの独立運動を弾圧。インドとパキスタンの戦争へと。結果的に東パキスタンは、バングラデシュとして独立。
  • 1974年:インドは、核実験を実施し、核保有国になる。
  • 1998年:インドとパキスタンが核実験。パキスタンが核保有国に。
  • 1999年:カシミール地方カールギルのインド駐屯地をパキスタン軍と武装勢力が占拠。
  • 2016年;1月にインドのパサンコットにある空軍基地が攻撃される。カシミール地方ウリのインド軍駐屯地が攻撃される。インドはパキスタン側カシミールの武装勢力に空爆

パキスタン側は、正規軍に加えて、過激派武装勢力を隠れ蓑にしています。インドへのテロ攻撃などは、正規軍ではなくテロ組織が行ったことで、パキスタンは関係していないと主張することも。

業を煮やしたインド側が、武装勢力を攻撃するというパターンが主体。今回の衝突は、正規軍同士の戦いに発展しているのが、怖いところです。

インド・パキスタンの核戦争という事態が起きれば、金融市場及び金価格は、ぶっ飛びますからね!

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