ロシア財務省は、金投資への付加価値税(消費税)免除を検討中

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ロシアの財務省は、金投資を増やそうという考えから、付加価値税20%の撤廃を検討。もし、本当に決まれば、金への需要が増えそうですね。

ロシア国民は、資産を守るための方法として、ルーブルよりも米ドルが好き。ロシア通貨危機をはじめとしたルーブル下落の歴史を思い起こすと、その選択は理解できます。ロシア・ルーブルのチャート:長期的に下落トレンドですから。

ロシアで、金投資への付加価値税(消費税)免除を検討している背景

これが実現すれば、50~100トンの金への需要が起きるとの予想が出ています。Anna Golubova氏の元記事は、kictoに掲載。

  Anna Golubova

Russian Finance Ministry is looking into eliminating the value-added tax (VAT) on gold purchases, potentially opening up demand to additional 50–100 tonnes per year, according to a Russian newspaper Izvestia.ロシアの付加価値税撤廃に関する記事

2018年9月に、Aleksey Moiseev副財務相が、発言したことが、消費税撤廃を検討するきっかけ。

  • ロシア国民は、海外から本国に送還した資本を金のインゴッドで保有することを望んでいる。
  • ロシアは、貴金属の需要が増えている。

実際、ロシアの中央銀行自身が、金の保有を増やしており、2015年以降に848トンの金を購入。

さらに、民間部門でも金を好む傾向が出ている様子。

ロシア人は、金を買いたいが、税金が高くて買えない

ロシア人の気持ちわかります。ロシアのルーブルは、価値の保全という点で信頼が弱い。暴落しなくても緩やかな下落は、高い確率でありえるシナリオ。

かといって、米ドルへのアクセスは、急遽、閉じられるリスクあり。米国は、米ドルという強い武器を握っており、いざとなると預金封鎖・米ドルの引き出し禁止などの措置を使う可能性があります。いくら、ロシア人が、米ドルを持っていても引き出し不可能・使えなければ意味がありませんよね。

米国の経済制裁リスクを考えると、米ドル一辺倒は危険です。そうなると、金への需要が高まるのは、理解できます。

ワールド・ゴールド・カウンシルのデータによると、2018年のロシアでは、個人の金需要は2.8トン。中国の304.2トンやインドの162トンよりはるかに少ない。この理由が、20%の消費税。個人が、銀行から金を購入すると20%の消費税がかかる上に、金を売却しても戻らない。

これでは、金価格が20%以上上がらないと、税金分だけ損をしてしまうため、金投資の人気は高まりません。今回の消費税撤廃は、こういうことを背景にしています。

もしも、消費税が撤廃されれば、年間の金投資需要は、約3トンから50~100トンに増えるとの見通し。

  • インフレから資産を守る
  • 通貨ルーブルへのリスクヘッジ
  • 米ドルから金への移行

金の需要は、年間約4000~5000トン。個人の小口投資は、約1,000トン。金地金は780~1500トン位のレベル。そこに、50~100トンの需要が乗ってくると、金価格にも影響を与えそうです。

2014年の金投資需要

ロシアの金買いが増えれば、中国・インド・トルコなど新興国での争奪戦が起きるかもしれません。

 

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