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  1. 金価格・相場の予想
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2020年の緩和バブルによるゴールドの強気相場は、2023年のゼロ金利解除まで続くのではないか

コロナウイルスによる景気悪化で、株高・貴金属高の動きが続いています。短期的に、ゴールドは、調整局面入りしていますが、ダウントレンド入りの気配があるとしたら、やはりFRBの動きだと思います。

金の強気相場が終了するのは、金融緩和停止の時

金・銀のファンダメンタルズは、コロナ対策による財政拡大の元、ファンダメンタルズ的には、強気トレンドは、保てていると考えていいでしょう。金投資の弱気材料は、FRBが、金融引き締めを匂わせた時。

2013年春の下落相場

2013年4月にも、3月FOMCで、2013年年末までに金融緩和の停止を検討しているとの話が出たこをきっかけに、金価格は大幅に下落。同時に、キプロス中銀の金売却話もありました。

今回も、小さな波乱は出てくると思いますが、最終的なダウントレンド入りは、FRBの動向次第になるでしょう。リーマン・ショックのように、金融市場が壊れた時には、金もポジション縮小で、売られるでしょう。しかし、本当に怖いのは、金融緩和停止。バーナンキ・ショックの再来です

●NY金スポットの月足:GMOクリック証券のCFD 2020年8月25日

金チャートの月足:2013年量的緩和の終了

2013年春に、大幅下落しています!

2022年から2023年にかけてが、FRBのゼロ金利解除か

 

とはいえ、金融緩和の停止は、まだ先。2022年末までゼロ金利を維持する可能性が高い状況。雇用が回復しない限り、金融緩和を続けると予想できるため、2022年に入ってから、出口戦略となるのではないでしょうか。

FOMCではFRBの正副議長や理事、地区連銀総裁による参加者17人が、22年までの政策方針と景気見通しをそれぞれ提示した。15人はゼロ金利政策を少なくとも22年末まで維持すると表明。3年間にわたって利上げを見送る長期の金融緩和が、FOMCの中心シナリオとなった。マイナス金利政策の導入を検討する参加者はゼロだった。日経新聞

FRBは、物価上昇率が、目標の2%以上になるのは、2023年以降と判断しています。新型コロナウイルスからの回復には、スペイン風邪などを参考にしても2年程の時間がかかるのではないかと考えられています。

また、FRBは超金融緩和政策を長期継続する可能性について議論した。今回の議事録では、「委員の多くが、大規模金融緩和はより長期にわたり総需要を支えると期待され、2%上昇のインフレ率の達成には、当分の間、必要になる可能性が高いと指摘した」としている。

フォワードガイダンスについては、市場では次回9月15-16日会合で、FRBはゼロ金利政策をインフレ率が物価目標か、それを上回るまでは継続することや期限を明示すると予想していた。ただ、今回の議事録では、「政策金利の道筋について、より明確性を示すことは将来のある時点で適切となる」としただけで、新しいガイダンスを示す具体的なスケジュールは示していない。2020年7月FOMC議事録

ジェレミー・シーゲル教授は、長期債利回りが、3-5%と上昇していけば、FRBが利上げを始めると指摘。金価格は、まだ上昇していくのではと予想しています。

金はまだ上昇しうる。債券利回りの上昇の初期は間違いなく。
しかし、FRBが(金融緩和を)十分と考え、金融引き締め・利上げを言い出したら、金の強気局面は終わる。

金価格の強気の終わり

2020年8月27日(木)のジャクソンホール会合で、パウエルFRB議長の講演があります。テーマは、「金融政策の枠組みの見直し」ですから、先々の金融政策についてヒントが語られると思います。要注目!

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