2021年4月の米国消費者物価指数は、予想以上の4.2%(年率)。FRBと市場の予想以上の数字でした。
以前より、FRBが、高くなるが、焦らないようにと警告を発していたとはいえ、予想以上だったため、株価は下落。米ドル高の影響とテーパリング懸念の金利上昇から、金価格は下落。とはいえ、予想インフレ率は、大きく上昇せず、名目金利の上昇が大きかったことから、実質金利は上昇。⇒これも金価格の下落要因。
インフレが、FRBのテーパリングを催促する
これからの金価格を予想する上で重要なのは、一時的なインフレで収まるか。それとも持続的なインフレに向かうかです。FRBは一時的と見ているようですが、市場は、もう少しインフレ懸念を見ているのではないかと思います。
今後、FRBに対して、インフレがテーパリングや利上げを催促する相場になるでしょう。インフレ率が、目標の2%をはるかに超えた4%以上になるのは、しばらく見なかった未知の世界。しかも、FRBが動けば、株価が下がるというジレンマ。
金価格については、インフレ相場の中で、上昇する可能性はあると思います。ただし、テーパリングという重しがありますし、穀物・非鉄金属といった他のコモディティの方が、上昇率は高くなると予想します。
パウエル議長は、4月14日の講演で「テーパリング」と利上げの間隔が長くなる可能性を示唆したが、「テーパリング」の開始を本年内に前倒しするのであれば、利上げの開始時期もそれに即した見直しを行うことにむしろ合理性がある。
その意味でも、次回(6月)のFOMCでパウエル議長を含むメンバーが利上げ時期に関する予想をどう見直すか─「ドット・チャート」はどう変化するか─が、大いに注目される。テーパリングはいつ始まるか
日米株安「利上げ警戒ショック」🔥
①物価が上昇しやすい
・ワクチン普及加速
・バイデン政権 大規模な財政支出⇒米景気の回復鮮明⭐️
②5/12 米消費者物価指数 CPI
4.2%⇒経済の過熱⚠️
③イエレン米財務長官 5/3
金利上昇の可能性に言及⇒利上げ警戒⚠️金利上昇・株安
今後
経済指標⭐️注視 https://t.co/S3KqGrgGsy pic.twitter.com/qb3SnMgBAn— にこそく (@nicosokufx) May 13, 2021
【CPIショック】株急落
朝発表のCPI上昇率が4.2%と市場予想(3.6%)を大幅に上回るサプライズ。早ければ年内にもFRBの資産購入減額が始まるとの見方から長期金利が上昇。株はNASDAQを中心に右肩下がりで売られる展開。ドル高、Bitcoin下落。日経平均は13日も下落してスタートしそうです pic.twitter.com/zWiFRALvpP— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 12, 2021
◆CPIショック
市場予想を大幅に上回った4月米CPI。大きなサプライズとなり、金利上昇と株安をもたらしました。下記は1-2分で読めるショート解説です。市場の行方を占う上でも、米雇用・インフレの行方は重要です。余裕があれば週末あたりにもう少し丁寧な米インフレ解説をツイートしようと思います pic.twitter.com/W2ayRrauan— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) May 12, 2021
テーパリング
・インフレ懸念
・早期テーパリング思惑
ここから
6月→FOMC
7月→FRB議長半期に一度の議会証言&FOMC
8月→ジャクソンホール会合
9月→FOMC
熱い🤢🤢🤢— 羊飼いFX 🍣🐰🍣 (@hitsuzikai) May 12, 2021
金価格の動向
おはようございます。昨夜のCPIが予想を大きく上回るよい数字だったことから、ドルと長期金利が大きく上昇。それによってゴールドは大きく下落しました。また、株価のメルトダウンが止まらないことで、小規模ながらsell everything のような動きになっています。メタルも総じて売られています。 pic.twitter.com/YEw6IW5a09
— Bruce Ikemizu (@BruceIkeGold) May 12, 2021
いずれ、ドル安に動くか
米CPIが上振れると一般的に初期反応として金利上昇、ドル高、株安リスクオフが生じますが、次回発表日までの1ヵ月で見ると過去はむしろドル安株高となっています。
過去の米CPI上振れ後はドル安株高https://t.co/NM6FGcTmkA pic.twitter.com/1GzTdNZyqn
— 山崎 慧 / 三井住友DSアセットマネジメント (@smdam_yamazaki) May 13, 2021
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