2021年4月のFOMCで、テーパリングの議論がされていたことが明らかになりました。この背景としては、先月の消費者物価指数が、前年比4.2%と高い数字だったため、このまま緩和を続けることのリスクが高まっていることがあります。5月19日のFOMC議事録で明らかになりました。
このテーパリングがスタートしていけば、株価や金価格にマイナスの影響を与えますし、バーナンキ議長時代のように、バーナンキショックが起きるかもしれません。
テーパリングの議論スタートで、パウエルショックが起きる可能性あり
当然、FOMCの参加者達も、このまま経済回復やインフレが続けば、何らかの行動をしなければいけないことは分かっています。そのために、資産買入額の縮小(テーパリング)が第一の道。これによって、金融正常化を進めることになります。
- これまでは、テーパリングを検討していない
- テーパリングの議論を開始することが適切かもしれない
インフレは、止めることができると語っていたパウエル議長。このテーパリング議論で、インフレを止める事ができるのでしょうか。ただでさえ、株価は高値。経済再開で、コロナ対策の施策がしぼんでいく中、金融正常化への道は、泥道かもしれません。
議事録では、「多くの委員が、もし米経済が急速に回復し、FRBの目標(物価の安定と雇用の最大化)に向かって進展が続く可能性が示されれば、次回6月以降の会合のある時点で、資産買い入れペースの調整について議論を開始することが適切となるかもしれない」としている。FOMC議事録
テーパリングの議論開始によって、金利上昇・ドル高となり、結果・・・金価格は下落しています。過去の事例からも、テーパリングスタートは、金価格の下落要因です。2013年4月には、同じような環境で、金の暴落という事件が生じています。
ただし、FRBも学習したのか、表現は穏当とのこと。
4月のFOMC議事要旨では今局面で初めてテーパリングが明確に示唆されました。しかし、議論開始もなく1ヵ月後に減額することをいきなり示唆し市場に大きな衝撃を与えた2013年4月の議事要旨と比べて表現は非常に穏当です。https://t.co/6C5zPlUTGT pic.twitter.com/UthstBhHdc
— 山崎 慧 / 三井住友DSアセットマネジメント (@smdam_yamazaki) May 20, 2021
FOMCの議事録要旨で、「ある一定の時期の将来の会合で金融緩和縮小を話すべき」ということが明記されていたことで、長期金利が先週金曜日の水準へ上昇し、ドルが4ヶ月ぶりの低さから上昇する中で、金は本日の上げ幅を失いつつあります。 pic.twitter.com/ndF2gZYQbX
— Gold.BullionVault.jp (@BullionVaultjp) May 19, 2021
FOMC議事録
・大幅な前進には時間がかかる
・経済は委員会の目標には程遠い・一部はこの先の会合で資産購入ペース縮小の議論開始と予想
・インフレは一時的上昇後に緩むと見ている・見通しに対するリスクは過去数カ月前ほど高くはない
・ボトルネックは来年以降もインフレが上昇する可能性— ハピ♡ラピ(FX) (@hapy_lupy) May 19, 2021
昨晩発表された先月のFOMC議事録で一部理事が、「このまま経済が速いペースでの回復を続けるのであれば、「適切な時期に」金融政策のテーパーリングを議題にすべきだ。」との考えがあり、それにより株価下落、金利上昇、ゴールドの下落圧力になりました。 pic.twitter.com/t82JyAnTzp
— Bruce Ikemizu (@BruceIkeGold) May 20, 2021
5月のCPIは5%を超える可能性が高まっているのでテーパリングが避けられないでしょうね。FRBはこのバブルを維持したいけどトイレットペーパーからオムツまで価格が上昇して政治的圧力が高まっています。 https://t.co/f5cuY6Hbjt
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) May 20, 2021
この記事へのコメントはありません。