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  1. 白金族や銀
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中国の大気汚染で白金の需要が増える

もう、皆様ご存知だと思いますが、中国の大気汚染はますますひどくなっています。中国の専門家によると30万人に何らかの影響があり、日本にも飛来してくるとのことでかなり大規模となっています。いつもは、春先に黄砂が飛んできますが、今年は黄砂プラス大気汚染です。そのため、排ガス除去の触媒に使用する白金の需要が増加するとの予想が出ています。

大気エアロゾル予測のサイト

北京市などで、肺がんなどを引き起こす微小粒子状物質(PM2・5)が大気中に蔓延し、死者を出すなど異常事態が続いているうえに、すぐに収まる様子はない状態です。

動画や映像で北京市を見ると、煙っていて街が見えません。

大気汚染の原因

なぜ、こんなにひどくなったかというと、自動車の排気ガスと石炭が原因。

北京では、自動車が微小粒子状物質「PM2.5」の最大の発生源で、その比率は約4分の1。その次は石炭業と輸送業で、それぞれ5分の1を占める。中国科学院調査

自動車の排気ガスと経済成長に伴う石炭消費量の多さが空気を汚しています。日本も高度成長の時代には深刻な汚染に見舞われ、光化学スモッグや四日市ぜんそくなど公害病が多発しました。

中国は、エネルギー源として石油より石炭に頼っているのです。そのため、煙害が大。

米エネルギー情報局は中国の石炭消費量は過去10年で急激に増加し、2011年における中国の石炭消費量は34.5億トンに達したと報告した。サーチナ

中国政府もディーゼル燃料に含まれる硫黄分を減らすべく基準強化を適用し、排気ガス規制を行っていない車の販売に制限を出すなど規制強化を打ち出しています。

なお、中国だけでなく、インドの大気汚染もかなりひどい様子。

そして、この排気ガスを減らすための触媒には、白金(プラチナ)が利用されています。

自動車用触媒としての白金の概要を見ると自動車触媒としての需要が宝飾品用を上回っています。

上昇する白金相場

もともと、金より埋蔵量の少ない白金は金より高い貴金属でしたが、近年の金高騰のため、価格差が逆転していました。ところが、2013年1月になり、商品先物市場では、白金価格の上昇が金価格の上昇を上回り金より高値となっています。

金と白金の価格

■東京工業品取引所の白金と金のサヤチャート

白金と金のサヤ

●フジトミチャート(クリックすると拡大)

NAVERまとめ:大気汚染の状態を見ると、経済成長も大切ながら環境を重視する方向に世界全体で動かないとまずいと思います。

環境省の京都議定書

シャープのプラズマクラスタは、中国で大ヒット中。

シャープの中国法人は5日、1月に中国での空気清浄機の売上高が前年同月の3倍に伸びたと明らかにした。ダイキン工業も販売台数が2・5倍に増えており、同国での大気汚染の深刻化が影響している。産経

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