米金利上昇で新興国にセルインメイが起きるか注目:2018年5月7日週の金相場見通し

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2018年5月第一週の米金利は、3%を挟む動き。そして、NY金価格は1300ドルをキープ。今週は、セルインメイ(5月の売り)が起きるかに注目です。アルゼンチンやイランなどで波乱が起きる匂いは、結構あります。

米ドル高トレンドの中、ユーロ/ドルは、1.20を割り込み。上海総合も3000をキープできるか心配なところ。

◆NY金価格の日足チャート

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GMOクリック証券のCFD 2018年5月6日

現在、市場の流れは、米国経済の好調キープからの金利上昇ドル高路線。さらに、その副作用が米国や新興国にどのように出てくるか5月のトレンドは大切。

4月の米雇用統計は、ついに失業率が3.9%まで低下。非農業部門雇用者数は+16.4万人(2018年5月4日)。米FRBの利上げ回数は、年3~4回という予想はそのまま維持。

そして、欧州の景気減速懸念の中で、ユーロ安米ドル高のトレンドが生じています。米ドル高による金価格安は、1300ドルをキープできるかにかかっています。

2018年5月は新興国経済の危機に注目

インフレに直結しやすい原油価格は、盟主サウジアラビアが70ドルを超えて80ドルを目指しているとの予想も!

同じ中東では、イスラエルは、ネタニヤフ首相がイランは嘘つきと呼び、国際情勢は、イラン核合意破棄へと注目を集めつつあり。

米金利上昇&米ドル高で新興国からの資金流出

そんな中で、アルゼンチンは、通貨ペソ防衛のために、政策金利を40%まで引き上げ。懸念されていた米金利上昇による新興国からの資金流出に直面しています。上記のチャートを見るとブラジル株価指数もダウントレンド。

米金利が上昇すれば、新興国よりも米国での投資が有利ということで、新興国⇒米国へのマネー還流が起きます。そして、米ドル高が生じ、新興国の米ドル建て債務が膨らむという悪循環。

米国は好景気を謳歌する中、新興国の苦しみが増す動きが強まるかもしれません。最終的には、米国の好景気による新興国景気向上につながるという流れにもなるのですが、貿易赤字国や債務の多い国は、市場の洗礼を浴びるリスクが大。

その点では、5月の売り(セルインメイン)は、米国よりも新興国で起きるリスクが高いと言えそうです。実際、近年の米国株の上昇トレンドは強すぎて、このアノマリーはあてにならず。ただし、今の米株は調整期間ですから、警戒感は持っておいた方がいいでしょう。米国金利上昇の副作用がどこに出るか大事ですからね。

金融市場は、低金利に慣れ過ぎており、3%の金利ですら、怖がっています。FRBをはじめとした中央銀行が、危機に陥った大手金融機関をどこまで助けるかも疑問。

金価格は、短期的に、1300ドルを下抜けるリスクが残っています。ただ、イランを中心に中東の地政学リスクが高い上に、インフレリスク&資産価格の調整リスクを抱えていますので、ヘッジファンドの金投資意欲も根強い。

産金コストの観点からも安すぎる金相場が続くと、需給面が引き締まる。エジプトの富豪、ナギーブ・サウィリス氏は資産の半分をゴールドに振り向けるほどの警戒ぶり。

◆NY金価格の日足チャート

NY金価格の日足チャート

移動平均線の長期は、下向きに変化しつつあり。1300ドルからの反発が続くか、割り込む方に向かうのか。

欧州の金融政策やイラン核合意の見直しといったファンダメンタルズの材料に注目しておきましょう。

 

■来週の注目スケジュール
5月7日(月):日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨、米消費者信用残高など
5月8日(火):独貿易収支、米JOLT求人件数など
5月9日(水):IT関連展示会「Japan IT Week 春」、米生産者物価コア指数など
5月10日(木):米新規失業保険申請件数、イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利発表など
5月12日(土):イラン核合意見直し期限、イラク議会選挙など

フィスコ

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