米朝首脳会談の中止などリスクオフの動きで、金価格は1300ドルを回復:2018年5月28日週の予想

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米国は、5月24日に、6月12日に予定されていた米朝首脳会談の中止を公表。北朝鮮問題の地政学リスクが拡大。リスクオフ的な動きが激しくなりました。

米中貿易摩擦こそ落ち着きを見せたものの、米国の自動車関税引上げ・イタリアの政局・円高などの動きもあり、金価格は1300ドル台を回復しました。

◆NY金価格の日足チャート 2018年5月26日

金価格の日足チャート

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原油&金利の動きが変化

流れが少し変化した週でした。日経平均・NYダウ・イギリス100などの株価指数の上昇が一段落。

商品市場では、金価格は1300ドルを回復。原油が70ドルから下落。

原油先物では、サウジアラビアとロシアが協調減産の見直しを協議。来月にあるOPEC総会前に、ロシアのサンクトペテルブルクで、UAE・ロシア・サウジの三カ国のエネルギー相が、日量100万バレルの増産を検討。段階的な緩和の可能性を示しました。

ただ、これは、イラン核合意問題に絡み、イランへの経済制裁でのイラン産原油が減るリスクがあるために、原油の供給不安を解消する意図も考えられます。元々、70ドル~75ドルは、抵抗線になりやすい水準でもありました。

米国の10年長期金利は、3%を割り込み2.93%。ドイツは、0.5%を割り込み0.4%と長期金利低下の方向へと動いたために、金価格は1300ドルを超えて上昇しています。

ユーロは軟調

欧州は、景気低迷感から、欧州中央銀行による資産購入プログラムが継続される可能性も出ており、イタリアでのユーロ離脱リスクも高まっています。

イラン核合意・個人情報保護(GDPR)を巡る米国との対立も気になるところ。米英対欧州の図式が進んでいくかもしれません。

北朝鮮リスク再燃

朝鮮半島の非核化を巡り順調に進んでいたものの、体制保証を譲れない北朝鮮と非核化を先に要求するトランプ政権との溝は深い様子。

私も、中国の保護下の元で、北朝鮮の体制保証と読んでいただけに、驚きました。まだ交渉中ですから、急転直下の会談・終結シナリオもありえます。

中国との水面下のやり取りは、米中貿易戦争のゆくえも絡み、かなり激しくなっていそうです。

◆NY金価格日足チャートのテクニカル分析予想

金価格のテクニカル

NY金価格は、下げトレンドの中での上昇局面。平均足は上昇し、MACDもクロスするなど上昇を予想できる展開。米朝の決裂が明らかになったり、イランなど中東方面での地政学リスクが拡大すれば、1325ドルあたりを目指しての上昇トレンド入りも考えられます。

ただし、下げトレンドの抵抗ラインがちょうど、ボリンジャーバンドの移動平均線に位置しており、1300ドルでの頭打ちとなるシナリオも予想できる。

6/1には、米雇用統計も控えており、金利相場に戻り、FOMCでの利上げシナリオが登場してくれば、ゴールド売りが頭をもたげてくるでしょう。今週がリスクオフの展開だっただけに、金価格の調整となるリスクを懸念しておきたい。

■来週の注目スケジュール
5月28日(月):米英市場が休場、企業向けサービス価格指数など
5月29日(火):有効求人倍率、米セントルイス連銀総裁が講演など
5月30日(水):米MBA住宅ローン申請指数、米GDP改定値経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通しを公表など
5月31日(木):MSCI定期銘柄入れ替え、欧ユーロ圏消費者物価コア指数、ラクスルが東証マザーズに新規上場など
6月1日(金):米5月雇用統計など

フィスコ

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