トランプ大統領は、朝鮮戦争を終戦に導ける?北朝鮮は核実験を停止し金相場はレンジ内

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金価格は、少し下落。北朝鮮のICBM・核実験を廃止するとのニュース。もしかしたら、トランプ大統領は、朝鮮戦争を終わりに導くかもしれません。

米国の利上げ観測による長期金利上昇・米ドル高を変動要因として、1336ドル前後での終値となりました。ユーロ圏のPMI・鉱工業生産指数は、低下しており、景気減速懸念の可能性があるため、米ドル高に動いています。

日米金利差と朝鮮戦争は終わるのか?

米10年債長期金利は、2.96%となり、日米金利差は、2.91%まで開いています。金価格は短期的に弱気リスクを考えておきたいところ。しかし、米景気サイクルが、景気後退方面へと向かう可能性が2019~2020年に高まっており、景気サイクルの終盤に商品にマネーが流入する可能性があります。そうなると、金投資への需要増で下支えされることから、大幅な下落には、なりにくいのではと思います。

NY金価格をはじめとした金融市場の日足チャート 2018年4月22日

NY金価格の日足

GMOクリック証券のCFDチャート

北朝鮮がICBM実験停止&核実験施設の廃棄!

4月21日、北朝鮮は、ICBM(大陸間弾道ミサイル)実験を停止。核実験施設の廃棄を決定。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、核兵器開発を完了し、実験をする必要がなくなったと説明。

2011年以降、90発以上のミサイル実験を行ってきた金正恩政権。核兵器を放棄するわけではありませんが、やや地政学リスクは後退した様子。

豊渓里(プンゲリ)核実験場は、廃止され、実験もしないとはいえ、北朝鮮が核保有となったことは確実。

3月30日の訪中で、習近平国家主席と会談した内容に沿って、動いているはず。金正恩氏は、平和安定を自身の保身と権威維持の上で臨んでいますから、非核化するならば、中国の庇護の元に行うでしょう。つまり、現在の北朝鮮問題は、いくつかのシナリオが描かれた上で、下交渉が進められています。

  1. 北朝鮮と米国の決定的対立
  2. 北朝鮮の独立維持&核保有国化し、周辺国に圧力をかける
  3. 北朝鮮は、実質上、中国の保護国化

どうやら、シナリオ1は、避けられそうで、シナリオ3に近づきつつある様子。シナリオ2を保ったまま、実体は中国の保護下というのが、現実的な解決策になるのではないでしょうか。

朝鮮戦争は、トランプ大統領で終結する?

共産党の志位和夫委員長は、日米首脳会談の内容のなかから、トランプ大統領の朝鮮戦争終結についての発言を重視。

志位 私が最大の注目点だと思って聞いたのは、トランプ大統領が日米首脳会談の冒頭の発言で、「いま北朝鮮と韓国が首脳会談をやろうとしている。そこで朝鮮戦争の終結について議題にしようとしている。自分はそれに賛成だ。大いに支持する」といったんですね。赤旗

1950年に起きた朝鮮戦争は、1953年に休戦したものの、終戦していません。朝鮮戦争:wiki

これをトランプ大統領は、終わらせる歴史的な偉業を成し遂げるかもしれません。1992年の南北朝鮮が行った朝鮮半島非核化宣言を実現し、朝鮮半島の米軍負担を少なくすることができれば、米国は、米国内に資源を集中できます。そして、トランプ大統領は、朝鮮戦争を終わらせた大統領との名誉を得ることに。

もっとも、地域紛争的な地政学リスクは後退しても、中国の影響力拡大によリスクは増加します。日本は、対中国において、矢面に立たざるを得なくなり、安倍首相&トランプ大統領は、そのあたりの落としどころを首脳会談で話し合ったのでしょう。

ちなみに、朝鮮戦争が終われば、リスクオンで、金価格は下落要因。もっとも米ドルの動きや景気後退サイクルなどの要因もありますからね。必ずしも下がるとは限りません。

日本は、軍事面・経済面で、対中国の前衛国として、米国と同盟強化し、中国の地域覇権への緩衝となる道しかありません。まあ、本当に難しい立場に・・・なってしまいます。

◆NY金価格の週足チャート

NY金の週足チャート

米長期金利が3%に近づいており、短期的に米ドル高要因。そのため、金価格にも下落圧力がかかりやすい。4/26にECBの理事会があり、ユーロ圏の景気動向やユーロ相場の水準にも注意したい。

金価格は、1300~1350ドルのレンジの動きが続くが、そろそろ、上下への放れにも警戒しなければいけない頃。2017年と違い、2018年以降は、世界的に金融市場が荒れるリスクが高くなっています。

■来週の注目スケジュール
4月23日(月):米中古住宅販売件数、米総合PMIなど
4月24日(火):企業向けサービス価格指数、日電産・決算発表など
4月25日(水):北朝鮮の朝鮮人民軍創設記念日など
4月26日(木):欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表、ドラギ総裁が記者会見など
4月27日(金):有効求人倍率、黒田総裁が会見、南北首脳会談など

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