Metalla Royalty&Streamingのディレクター「EB Tucker氏」は、2019年に金価格が1,500ドルに達すると予想しています。
タッカー氏によると、現時点の金価格は、底値であり、コモディティのサイクルとして、高値と安値を行き来する。そして、1500ドルへの上昇すら、まだ、序の口だという。kitcoニュースより
タッカー氏は、2019年の金価格上昇の理由を3つ上げています。
- 1.多くの鉱山が、損失を出して生産している
- 2.ニューモントやゴールドコープなど金鉱山会社の必要に迫られての合併
- 3.地中の埋蔵金を彫り尽くしていること
このことから、10年後に、金価格はより上昇するだろうと予想しています。鉱山会社が金鉱を探すのは、投資ではなく、賭博。タッカー氏個人は、ギャンブルではなく、もっと確実なものに投資したいと語っています。
タッカー氏の発言からは、金融資産としての金投資よりも、金鉱から生産する鉱物としての金に注目していることがわかりますね。通貨よりも、商品としてのファンダメンタルズ重視。
金価格が2019年に1,500ドルに上昇する背景
そして、上記の情報は、当サイトで、以前に紹介した通り。
金を探鉱・生産するために、必要なコストは、1,500ドルというのが、ワールド・ゴールド・カウンシルのはじき出した答え。
2012年の金生産コストとして、1200から1350ドルといった水準をトムソン・ロイターなどが出しています。
そして、ゴールドマン・サックスのユージーン・キング氏は、2015年に金鉱山生産のピークは来ているとレポート。
これらの要因から、すでに地上にある在庫の金を活用しなければならず、新規に生産する分は少なくなるとの状況が、1,500ドルへの上昇予想の背景にあります。
2019年現在、世界の経済成長は鈍化しつつも、伸びており、それに見合うだけの金を生産できなくなるのは、確かです。
シベリア・南極など、自然環境の厳しいところや海底にしか、資源確保のフロンティアは残っておらず、少々の技術革新では追いつかないでしょう。
いつ、上昇のきっかけをつかむかわかりませんが、2019年が金の年になっても不思議ではありません。
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