探鉱予算は増えても評価の高い金鉱山は減少:ゴールド2018より

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ワールドゴールドカウンシルによる、今後30年間の金市場および金相場の行方について「ゴールド20148」というレポートを出しています。今回は、そこから、探鉱に関する情報をピックアップ


金鉱山への投資は増えても発見は少ない

2016年の時点で、地下にある金(ゴールド)の埋蔵量は55,000トン。今後、15年は、十分な量の金鉱石を供給できると予想されています。

また、2018年6月現在、約1300ドル弱の金価格が上昇すれば、現存している鉱物資源のなかにある金を11万トンほど活用できます。

金の埋蔵量に関するデータ

  • 2014年末の地上在庫は18万3600トン:ゴールドサーベイ2015
  • 世界の推定埋蔵量は約10万トン:米地質研究所推定2009年
  • 採掘可能な埋蔵量は5万5千トン
  • 17年5カ月で枯渇

金鉱山の探査にかかる予算は上昇

金鉱山を発見するための、探査にかかる予算は、上昇しているにもかかわらず、金を発見するスピードは低下。

年間7.8トン(250koz)を超えて生産することができる大規模な金鉱山の発見がなくなりつつあります。⇒世界クラスの金鉱山。

現在の金鉱山開発プロジェクトには、このような世界規模の鉱山がほとんどなく、将来は、より小さな鉱山から金を供給せねばなりません。

金を生産するするために、必要なインセンティブを生み出せる金価格は、約1500ドル

  • 探査のための準備金コスト:75ドル
  • 平均資本コスト:200ドル
  • 金を生産するための基本コスト:1150ドル

金を探査するための費用は、2011年から2012年ごろには、5000~6000(100万ドル)まで上昇。その後下落し、2017年は2000前後で推移。

長期的に、金価格が1500ドルを上回るレベルで安定しないと採鉱は増えないでしょう。アフリカ・インド経済が伸びていけば、金投資のニーズは増えるため、大幅に上昇する余地が出てきます。

そうならなくても、インフレ懸念があるので、反転上昇してもおかしくありません。

2017年の探鉱予算:4.05億ドル(S&Pグローバルマーケットイン)

  • カナダ:17%
  • オーストラリア:16%
  • 米国:9%
  • メキシコ:6%
  • 中国・チリ・ペルー:4%

現在、金が見つかる量は、多大な投資を行なったにもかかわらず、1990年代後半と2000年代のピークを上回ることが出来ていません。

金鉱山の評価

金鉱山を評価する場合、埋蔵鉱量と可採租鉱量を品位別に分類。

つまり、その鉱山に存在するであろう金鉱石の量と採掘可能な鉱量を金がどの程度含まれているかの品位で評価します。世界一の品位を誇る鹿児島の菱刈鉱山は、1トン中40gの金を含有。

金の品位は、金鉱石1トン中の含有グラム数で表示。

カットオフ品位:金鉱石に含まれる金の量が少なくて、採掘しても利益が出ない品位。これは、単純な品位だけで決まるものではなく、金価格の上下や採掘にかかるコストが関係します。品位が低くても、掘り易い場所にあれば、採算は有利ですからね。

NY金の過去20年のチャート

過去20年の金価格

金鉱山の評価:金鉱山の評価や埋蔵鉱量について詳しく知りたい方はジパングのウェブサイトへ。

ワールドゴールドカウンシルでは、今後30年間も過去に産金された量と同様のレベルの金を生産することを目指しています。生産減少は、経済成長に伴う金投資の需要を維持できなくなり、金価格の暴騰につながりかねません。それは、一時的に金市場を潤すことはあっても、長期的に安定した価値の提供という本来の役目を守れなくなることになります。

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