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2020年4月1日から、ロシア中銀は、金の購入を停止!

近年、金準備を増やしてきたロシア。そのロシア中央銀行が、2020年4月1日から、金の購入を停止すると発表しました。

金相場にとって、ロシアは、重要な買いサイドのプレイヤーでしたから、彼らが、金の購入をストップする影響は大きいはず。

ロシアが金の購入を停止

ロシアは、最近の5年間で、400億ドル以上の資金で、金を買い漁ってきました。そして、2000トン以上の金を安値で購入することに成功。WGCのデータでは、ロシア中央銀行は、昨年に158.1トンの金を購入しています。

気になるのは、新型コロナウイルスによるロックダウンで、金の現物が不足している今、保有している金を市場に放出しないかどうか。原油安の影響で、収入が減少している中、金を売却すれば、まとまった現金を得られます。

ブルームバーグの記事では、タチアナ・エフドキモワ氏が、外貨準備のバランスとして、あまりにも金の割合が高くなりすぎたことを指摘。

ノルデア銀行のモスクワ在勤アナリスト、タチアナ・エフドキモワ氏は「外貨準備の規模が縮小しており、中銀には外貨準備内の金の割合を高める考えは恐らくない」と指摘した。金はロシア外貨準備の約20%を占め、これは過去の水準や他国中銀と比較すると高い。

約20%というレベルは、ポートフォリオのバランスとして、ちょうどいいですからね。外貨準備のうち、半分が金というのは、安定感にかけていますよね。金価格の上下に大きく、国の経済が影響されてしまいます。

ロシアのING銀行のドミトリー・ドルギン氏は、金の売り手に対して、世界的な金の需要は高く、ロシア中央銀行ではなく、外部の買い手に、売るべきとのシグナルを送っていると見ています。金価格が高値にある今、現物の金塊を販売すれば、相当の利益を得られますからね。

新型コロナの影響やリスクヘッジのために、高騰してきた金価格、旺盛な需要を支えてきた最大手の一つが、撤退するというのは、非常に気になります。

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