FRBが利上げ&金融引締めに動き、金価格は下落トレンド入りのリスクあり:2017年6月19日週の見通し

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FRBは、おおかたの予想通りに6月13・14日のFOMCで0.25%の利上げを決定。1-1.25%にFF金利が設定されました。さらに、バランスシート縮小計画を公表して、問題なければ年内にスタートするとの説明を実施。

イエレンFRB議長は、米経済の好調と労働市場に自信を持ち、インフレ率の低下も一時的なものと判断している様子。原油価格・携帯電話の価格競争・処方薬の価格低下などがインフレ率の一時低下要因と見ています。


FRBの金融引締めは金価格の下落要因

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この結果をどう受け止めれば良いのか市場関係者は悩んでいます。特に著名なヘッジファンド関係者は、計画通りの年3回利上げ&バランスシート縮小は、株式の大暴落に繋がると危険視。また、利上げを行えば下がるはずの金価格は、大きな下げを見せずにいます。

もし、バランスシート縮小・利上げを行えば、金利を生まない金は売られるはず。しかし、米経済の減速傾向・米株の大幅な上昇を見ている投資家はリスクヘッジの意味を込めて金投資を行っているのではないでしょうか。※FRBの計画通りならば、金価格が下落する局面は出てくるはず。短期的な金価格は安くなるリスクがあると思います。

その後が、金相場で儲ける最大のチャンスでしょう。もちろん、様子を見てのゴールド売りのポジションもありだと思います。

●各金融市場の動き:GMOクリック証券のCFD 日足チャート 2017年6月18日

米株価は本当に強い

米株価は本当に強い。金相場は下落トレンド入り。

世界的に政治不安が高まる

6/11の仏下院選挙では、マクロン大統領の政党「前進」が過半数(289)を上回る400超の議席確保で、政権運営が安定しそう。

トランプ大統領の司法妨害問題は、コミ―前FBI長官の証言・モラー特別捜査官の捜査開始などで、状況が拡大。リベラル色の強い米メディアの報道を見ていると、今にも弾劾が起きそうですが、市場の反応は弱いまま。これに関してはメディア報道を割り引いておく必要あり。

英総選挙は、保守党が過半数割れ・メイ首相留任でハングパーラメント(宙吊り議会)が話題に。メイ首相の後任候補の一人「ボリス・ジョンソン氏」が登場することを思えば、メイ首相の方が安定した政権になるのではと考えます。さて、EU離脱交渉は6/19から始まりますから、この行方は固唾をのんで見守りましょう。このところ、ドイツの米英に対する強硬姿勢も目立ちますから、米英VS独仏の対立にならないように願いたいものです。

カイル・バス氏は、ニューヨークタイムズにおいて、中国の信用バブルへの警戒感を紹介。中国の信用バブルは転移していると語り、中国金融機関の不良債権は1.7%ではなく20%にも達していて、14.85兆ドルと銀行システム全体の株式総額をも上回っているとのこと。

中国保険大手の安邦保険集団では、呉小暉会長が当局に身柄を拘束。

中国国外の華字メディア「明鏡郵報」は4月25日、4月9日に失脚した保険監督管理委員会(保監会)トップの項俊波主席の供述が直接呉氏の拘束を招き、巨額の貸付金や資本流出などの問題で当局の調べを受けていると報じた。呉会長の身柄を拘束

呉小暉会長は、鄧小平氏の孫娘と結婚して、安邦保険集団を創立。大富豪に成長。2014年にウォルドルフ・アストリア・ホテルを買収。2016年には、ジャレッド・クシュナー氏とマンハッタン開発で提携交渉を行うなど、各国の有力者との強いパイプを持っていたとされています。

日本は、共謀法案・加計問題で安倍政権を揺らがせています。とはいえ、反対勢力となる野党の力・国民の人気が非常に弱く、自民党内での政権交代となる可能性はあっても、民進党が政権を取る可能性はほとんどありません。皮肉な事に、かつての日本は、コロコロと首相が交代することを批判されていました。今は、日本が長期安定政権を築きあげ、逆に欧米各国の政権の方が安定していません。ロシア・ドイツは長期政権ですね。

●NY金価格の日足チャート:EVOCX

NY金は下落トレンド

金相場は下落リスクを警戒。1250ドルや1225ドル・1200ドルといった節目に向けて売りが高まる可能性があります。一目均衡表の雲で支えられるかもしれませんが、突き抜ける方を警戒してください。

●東京金価格の日足チャート

東京金も横這いから下値を警戒

東京金価格は横ばい。為替相場の影響もありますから、反発する可能性もありますが、下抜けリスクを強く警戒したいところ。