クレディ・スイスの下落予測:WGC2013年第1四半期の金需給データ

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FRBの出口戦略、世界的な株価の乱高下に左右されている金価格。その中で様々なニュースが飛び交っています。

2013年4月の暴落以降、1400ドル前後で推移していますが底抜けするか現在の水準を維持できるか注目が集まっています。

ニューヨーク金価格チャート

金価格のチャート5年間

「東京金の月足チャート:エースCX」

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東京金は、為替相場の円安により相殺されており、NY金程の大幅下落にはなっていません。

クレディ・スイス・グループの金価格予測

今後の金相場予測としてスイスのクレディ・スイスグループがかなり弱気な見通しを出しています。

クレディ・スイスの商品調査責任者:リック・デベレル氏

●今後、一年間で金相場は1オンス当たり1100ドルになると予想。5年間では1000ドルを下回るとみている。

下落予測の理由

・今後、1-3年以内にインフレとなる可能性は大幅に縮小

・資産の保存手段として金を購入する必要性は低下

ジョージ・ソロスやヘッジファンドの金投資

ヘッジファンド・資産家として有名なジョージ・ソロス氏のファンドは、2013年4月の金価格下落前に金ETP(上場取引型金融商品)の保有を減らしています。

また、その他のファンドも保有を減らし気味です。(米証券取引委員会(SEC)に5月15日に提出した資料)

●ソロス・ファンド・マネジメント:金ETPで最大規模の「SPDRゴールド・トラスト」の保有を3月末時点で3カ月前よりも12%減らし53万900口とした。

●ノーザン・トラストやブラックロックが運用するファンドも保有を半分以下に減らした。

●ポールソン社は2180万口を保持。シュローダー・インベストメント・マネジメント・グループは210万口購入した。

●米国の資産家ジョン・ポールソン氏は保有し続けて1-3月(第1四半期)に約1億6500万ドル(約169億円)の損失に見舞われた。

●投資家が今年(2013年)に、金ファンドから引き揚げた資金は過去最高の208億ドル(約2兆1200億円)

●世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは金相場に対し依然として強気な見方

ブルームバーグの金相場調査

情報会社のブルームバーグ調査:来週の金相場見通し。

●アナリストの見通しは、弱気姿勢:17人、強気姿勢:8人、中立姿勢:3人
弱気姿勢を示した人の割合は過去2週間で最大となった。

ブルームバーグが集計したデータでは、ETPを通じた投資家の金保有量は今年に入って16%減少し2214.2トンと、2011年7月以来の低水準。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)のレポート

●2013年第1四半期の金需給データ

・第1四半期金需要は、前年同期比13%減の 963トン。
・金額ベースの金需要は、前年同期比16%減の510億米ドル。
・第1四半期の総金投資需要は320トンで、前年同期比横ばい。
・宝飾品セクターの需要は12%増の551トン。中国の宝飾品需要は185トン、インドでは160トン。
・テクノロジーセクター関連の需要は100トンを超え、2013年第1四半期の需要は102トン、前年同期比4%減少。
・2013年第1四半期の鉱山生産量は前年同期比4%増の688トン。
・再生地金は同4%減となり、合計供給量は前年比1%増。
・中央銀行による純購入量は109トンと、前年比5%減。9四半期連続中央銀行が金を買い越しました。

●中国の総需要:期比20%増となる合計294トン

宝飾品需要上最高の185トンと昨年より19%増加。
金地金とコインへの投資は昨年比22%増110トン。

●インド市場の総需要:257トン(前年同期27%増)

消費者向け投資は52%増
一方宝飾品は前年同期比15%増

●金ETFや金地金やコイン

ETF:第1四半期に177トンの純流出
金地金とコインの需要:378トンと前年比10%増加

 

金投資は、基本的に長期展望やリスクヘッジを重視している方が多いのではないでしょうか。

目先、株式市場の乱高下と日米金利動向で世界の金融商品が大きく動く可能性が高い中、金に注目すると流れがわかりやすくなると思います。

現物の金を保有していて値下がりリスクをヘッジしたい方は、金先物の売りという手段があることも知っておくと役に立ちます。