モルガン・スタンレーのアナリストは、世界経済が、同時回復に向かい、2021年3月から勢いを増す=リスクオンになるとの予想を出しています。リスクオンになるため、金価格の上昇予想は、引き下げ。2021年末の予想は、1オンス1950⇒1825ドルとなっています。
モルガン・スタンレーは、2021年のV字回復を予想
彼らの予想としては、冬に新型コロナ流行が生じる時期は、少しリスクオフ。その後の3月からが上昇相場と見ています。
具体的な数字の予想は以下の通り。
S&P500種株価指数は2021年末までに3900に達する
10年物米国債利回りは同年末までに1.45%に上昇
ドル指数は同年末までに約4%下落
投資適格よりも高利回りクレジット、高利回り債よりもレバレッジドローンを有望視
21年末の金相場予想は1オンス1950ドルから1825ドルに引き下げ世界の経済成長率は、6.4%
現在、モデルナ・ファイザーなどのワクチンに対する期待から株式相場は上昇中。しかし、感染の再拡大や米議会の混乱などがリスク要因となっています。
他にも、新興国の回復とインフレの可能性を指摘。
- 経済再開と異例の金融・財政支援が、世界経済の同時回復の要因
- 米国の経常赤字拡大と低い実質金利、ドル安
- 中国のリフレ政策
- 新興国の緩和的なマクロ政策
- 新興国の急回復
- 米国でのインフレ変化。賃金上昇圧力とインフレが2021年後半に高まる。
- 個人消費支出(PCE)のコア価格指数上昇率:2021年後半に2%に達し、22年前半またはそれ以前にこれを突破
やや金価格にマイナス要因の予想です。コロナに対するリスクは、2021年3月以降、減少する可能性が高いですからね。他のリスク要因が、金相場にどう影響するか見ておきましょう。
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