銀ファンドに資金が入り、銀価格が上昇トレンドを描く。:ETF通じた保有高は過去最高レベル

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銀に資金が流入し、2016年は23%値上がりとのニュースがブルームバーグで流れていた。金相場と銀相場は似た動きをしますが、市場規模が違い、銀価格への注目度は一般的に弱い。

材料は米FRBの利上げ先送りだがそれだけが原因なのか調査してみました。

まず銀価格チャートを見てみましょう。


NY銀価格は17ドル台まで上昇

●NY銀スポットの月足:2016年6月10日

NY銀価格

金相場と比べても銀は乱高下が激しい。2008年の10月に8ドル台半ばだった銀価格は、2011年4月に50ドル手前まで急騰した後、長期下落に転じていました。流れが変わったのは今年2016年の1月から。

上昇に転じた後、今は17ドル台で推移しています。

ブルームバーグを見てみるとETFを通じた銀保有量が過去最大。

銀ファンドの保有高

オンライントレーディングサービス会社ブリオンボールト(ロンドン)の調査責任者、エードリアン・アッシュ氏は「時々こうした状況になるが、銀は高騰している。金よりも力強い」と指摘した。

ブルームバーグ:銀ファンドが保有高拡大

2016年に入り銀ETFの保有高は確かに大幅増加しています。これは銀価格の動きとマッチしていますね。

2011年の急騰は、投資家のウォーレン・バフェットが銀の年間供給量の約20%を買いしめたことが原因でした。

そして、1996年には、ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハザウェイが総流通量の5分の1近くを買い占めたという。保有高は1億2900万オンスとされ、これは、バークレーの保有高と一致したことまり、「インサイダー疑惑」へと発展した。 しかし、大相場になる前に売り払い、株主総会では、この点について「儲けはなかった」と語っている。ゆかし

太陽光発電向けに電気伝導体として、産銀需要が高まるとの見通しも強くあり、銀価格が上昇。

銀は、生産量が多く加工が容易なことから通貨として、金以上に利用されていました。しかし、生産量が多い=新発見の銀山からの大量流入が銀価格を暴落させてきた歴史を持ちます。大量生産された銀としてはメキシコ銀や日本銀などが有名です。その点、産金量が少なく、価格安定度の高い金の方が通貨としては優れていたのでしょう。

しかし、銀の魅力はやはり工業用途。今後も二酸化炭素排出量を減らし化石燃料の燃焼を減らすために、太陽光発電をはじめ再生可能エネルギーは普通に使われていくでしょう。そこに使われるのが銀ですから、銀需要が高まっていく可能性は十分にあります。

2012年の鉱山からの産銀コストは8.88ドル。

シルバーの採掘コストは年々数10%のスピードで上がっていくものと思います。池水雄一氏のシルバーディーリングの話

銀は、他の金属と共に採掘される事が多く、世界経済の需要減少で、金属価格全体が下がれば銀自身の供給量の減る傾向にあります。

●NY銀価格の日足チャート

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安値から上昇し、一目均衡表の雲を上抜く。

今後、世界経済が回復もしくは再生可能エネルギーに傾注していくシナリオだと、銀価格はさらに上昇していくでしょう。

世界経済がクラッシュ方向に進むと、工業需要の強い銀相場は下落に傾くと思います。