米国の6月利上げとロシア疑惑に揺れる金融市場:2017年5月29日週の金相場見通し

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トランプ大統領のロシア問題は、米国で大騒ぎになっています。そして、トランプ側は、この問題に対応するために。作戦指令室を新設し、一時は干されていたスティーブ・バノン氏や娘婿のクシュナー氏を起用。既存の大手メディアに対抗するバノン氏を用いて、マスコミと徹底的に戦うことになるでしょう。

この問題により安全資産としての金価格は上昇トレンドを維持。

GMOクリック証券のCFDチャート:2017年5月28日

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米株価はしぶとくも反発路線を取り戻しての上昇。原油価格は、OPECの減産延長継続も内容に失望感が出ての反落。金・銀・白金などの貴金属は上昇トレンドを維持。

トランプ政権と米国経済

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米国の1~3月GDP改定値は、前期比年率1.2%増加と速報値の0.7%増から上方修正、市場予想の0.9%増より上昇。米経済の減速が一時的だったとの見方が広がりそうです。米FOMCでの利上げに追い風材料。

5月22日発表したトランプ政権の予算教書では、3%の経済成長を目指しており、財政赤字を10年間で解消するという計画。米国ファーストに続いて納税者第一を掲げており、社会保障の削減という難しい課題にチャレンジします。

  • 10年間で財政赤字解消
  • 社会保障では、10年間で3.56兆ドルの削減
  • 米経済成長率は2020年以降に年3.0%を目標
  • 戦略石油備蓄を半分売却、アラスカの石油開発承認
  • 2018年度は4400億ドルの赤字⇒20207年度に160億ドルの黒字化

5月FOMC議事録では、経済減速が一時的であると分かれば早期利上げが適切と指摘。データを確認しての利上げを示唆。ここは予想通りの内容も利上げペースが少し緩むのではないかとの見方が出ています。利上げは金価格にマイナスであり、利上げペースが緩む方が金投資家にとってはプラス。

G7は、保護主義と闘うことを明記することには成功。パリ協定は、同意できず。トランプ大統領は、パリ協定への対応を来週に判断するとツィッターで発言。

欧州や中国情勢

欧州の景気は回復基調にあり、ユーロ高のトレンドが続いています。5月22日にメルケル首相の行った発言が市場に影響を与えました。ドイツの貿易黒字は、ユーロと原油価格の2つが押し上げ要因で、ドイツ政府の管轄外だと指摘。ユーロがECBの金融政策で安いことがドイツに有利であると認めました。従来から言われているユーロの根本的欠陥。

ムーディーズによる中国長期国債格下げは、将来の中国債務増大を懸念しており、世界経済の不安定要因を指摘した格好。

NY金の週足チャート:GMOクリック証券のCFD 2017年5月28日

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ペンタゴンチャートは、1200ドル~1400ドルの間を示唆。NY金相場は上昇トレンドを継続中で、1400ドルを目指すトレンドの中にはいる状況。

●NY金価格の日足チャート

NY金価格の動き

NY金価格は、一目均衡表の雲の中でのジグザグな動き。雲が薄くなっており、反発の上げ幅には限界がありそう。

北朝鮮問題の現状維持・米国6月利上げ辺りは、織り込み済み。

コミ―前長官の議会証言や雇用統計には注目が集まりそう。

ECBのテーパリングを巡る動きにも注目しておきたい。

■来週の注目スケジュール
5月29日(月):ユーロ圏マネーサプライ、ドラギECB総裁講演
5月30日(火):家計調査、米個人所得、ユーロ圏景況感指数
5月31日(水):鉱工業生産指数、中製造業PMI、米ベージュブック
6月 1日(木):法人企業統計調査、中財新製造業PMI、米ADP雇用統計
6月 2日(金):米貿易収支、米雇用統計

フィスコ

●東京金の日足チャート

東京金の動き

4500円~4550円のレジスタンスを突破するには強力なエネルギーが必要になりそう。