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金本位制復活を強力に主張する米国の共和党議員がロン・ポール氏

米国のテキサス州選出の下院議員である「ロン・ポール」氏は、米大統領選挙の予備選にも出馬するなど強い信念と力を持った政治家。中でもペーパーマネーを否定し金本位制復活を一貫して主張していることで金投資家の知名度は抜群。今は子息が後継者として活躍中!

ロン・ポール氏とニクソン・ショック

医師として働いていた彼は、米ドルが金から外れたニクソン・ショック(金本位制の終焉)を動機として政治家への道を選びました。

マネーが政治により限度を知らずに発行されることに反対の姿勢を取り、FRBの廃止や金本位制復活を強く主張している。レーガン政権が成立後の1981年に設置した「金委員会」にも参加。

金委員会の結論:詳しくは、谷口智彦氏の「金が通貨になる」を参照ください。

  • 金の役割は現状維持
  • 将来は役割が拡大するかもしれない
  • 物価安定と通貨に対する信任が回復しない場合には金本位制復帰の議論が増える
  • 物価・通貨とも安定した場合は、通貨制度を金と結びつける必要はない

ロン・ポール氏と金本位制復活

政治家になって以降、金の復権を狙ってきたポール氏は、自由を尊重するリバリアニズム、小さな政府を志向するティーパーティー運動にも参加し精神的指導者の一人とも目されています。

本当に「金本位制」が復活するかは別にして、米国人の中にそういった意見が根強くあることと支持者が一定数存在することは重要なポイント。

同じく谷口智彦氏によると、ロン・ポール、ルイス・レーアマンの2人が共著として出した「金支持論」には、彼の主張が盛り込まれています。

  • マネーは実体のある価値で精密に決めなくてはならない
  • 今日のペーパーマネーは政府がこれはカネだと言っただけでマネーとしての地位を得ている
  • 経済に対する全権は、通貨制度を切り回す独占的な少数者が享受する
  • こんな権力は反道徳的
  • インフレは通貨と信用貸しが増えると起きる。ペーパーマネーゆえの弊害
  • 金は富と交換可能な何かではなくそれ自体が富
  • 歴史を通じて、支配者はインフレを起こし人民から富をかすめ取ってきた。そして福祉や武力などの不人気政策に充ててきた
  • 発行量を増やして通貨の価値を下げるのは悪い行い

いかがでしょうか。米国を中心に世界で起きている格差社会・社会福祉の増大による政府債務の増加・中央銀行の権力増加などに対しての強烈な反論になっています。

サブプライムからリーマンショック以降に起きている欧米金融機関の金儲け主義・利己主義に対しての痛烈な批判です。アラブ・ウクライナ・各地でデモや紛争が起きている中で、ペーパーマネーから離れて金本位制に戻そうという意見が強まっても不思議ではありません。

もし、そのような気配が感じられたならば、金投資熱は一気に高まり価格が急上昇するでしょう。現在の世界経済を根底からひっくり返すことになりますから。

●Ron Paulで検索するとかなりの動画がアップされています。

●中国と米国の格差

中国:1%の家庭が41%の富を独占

米国:5%の人口が60%の富を独占

中国国内では、このデータは社会不安をあおると消されたそうですが恐ろしいまでの格差が起きていることは事実。

米FRBの量的緩和縮小に伴い新興国危機が起きていますが、収拾がつかなかった場合にはロン・ポール氏の金本位制説を受け入れる人が増えるのではないでしょうか。

クレディスイス銀行によると世界で5000万ドル以上の資産を持つ富裕層の45%が米国にいる。ハフィントン・ポスト

ゴールド・ドルとロン・ポール氏に関係したサイト

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