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スーパー投資家のレイ・ダリオ氏は、パラダイム・シフトによる金投資を推奨

世界最大クラスのヘッジファンド「ブリッジウォーター」を運用するレイ・ダリオ氏。相場に大きな影響を与える投資家である彼が、金投資を推奨したことで話題になっています。

2019年春からの金価格上昇に、大物投資家がお墨付きを与えた格好。レイ・ダリオ氏のパラダイム・シフトに関する記事は、リンクドインに2019年7月17日公開されました。

レイ・ダリオ氏のプロフィール:ウィキ

株式よりも金をポートフォリオに加えることを推奨する説明・・・とてもためになります。

レイ・ダリオ氏によるパラダイム・シフトと金投資の推奨

過去におきたパラダイム・シフトは、2008-09年の金融危機。それは、1929-32年に起きたパラダイム・シフトと同様に、債務の成長率が持続不可能なために起きたことです。

そして、現在の市場も相場の転換点に差し掛かっていると指摘。中央銀行による金融緩和が持続不可能ということは、ほとんどの投資家が考えていること。しかし、いつか崩壊するとわかっていても、その時期を的中させるのは、とてもむずかしい。なぜなら、バブルを生み出す原因の一つである中央銀行自身が、バブルを延命させるから。

当サイトでも2016年ごろから量的緩和バブル崩壊の可能性を指摘しました。しかし、実際は、ここまでバブル経済は崩壊せずに、耐えてきました。レイ・ダリオ氏のパラダイム・シフト予想が当たるかどうか見てみましょう。

◆金スポットてゃ、1400ドル台をキープ。2019年7月22日 GMOクリック証券

2019-07-22 18-12-23っ金融市場

今後のパラダイム・シフトについて

レイ・ダリオ氏の意見について、大事なところを見ていきましょう。かなり、長いので、ご興味ある方は、原文をお読みください。

●リーマン・ショック後、中央銀行は量的緩和を開始し、金融資産を購入。

●金融資産価格は上昇し、資産格差は拡大。

●技術進歩とグローバル化で、賃金シフトが生じ、企業と高所得者の収入増加。

●成長率&インフレ率は低い

●上記及び減税と高い利益率で株価は大きく上昇

結果的に、ポピュリズムが台頭。現在の資産価格は、比較的高く、成長率はやや堅調に推移し、インフレ率は低い。

現在の経済をレイ・ダリオ氏は、上記のように分析しています。

この結果を見る限り、いくつかの副作用は生じたものの、中央銀行及び政府の経済運営は、うまくいっているといえるでしょう。しかし、政治・経済双方において、これまでの政策の限界が近いと指摘。

日米欧のすべてで、グローバル化の弊害・アベノミクスに代表される緩和政策が、貧富の差を拡大させることは、過去10年間ではっきりしました。欧州を中心に勢力を伸ばしているポピュリズムは、無視できない力を蓄えていますからね。

さて、ここからが、今後の動き。本記事の主題であるパラダイム・シフトと推奨できる投資=金投資についてです。

現在のパラダイムは、中央銀行の緩和策

2009年以来、緩和策は、わずかに引き締めを行うだけで、金融市場に大きな衝撃を与えて、株価を左右してきた。

中央銀行は、持続不可能な方法で、金利の引き下げ・量的緩和を実施。金利をこれ以上、引き下げることはできず、量的緩和が経済や市場に悪影響を及ぼしているため、緩和策は限界に近づいています。緩和がうまく機能しなくなり、債務や年金・医療債務が多すぎるという問題が残る。

もちろん、私は、パラダイム・シフトがすぐに起きると行っているわけではない。私は、それが近づいていると思う。

レイ・ダリオ氏は、中央銀行の緩和策が持続不可能と説明。債務がどんどん増加し、危機レベルに近いと説明。

しかも、金融市場は、少しでも中央銀行が緩和に動けば、ショックを受けるほど脆弱。バーナンキ・ショックやイエレン・プットなどなど。

米国こそ利上げを行って、利下げの伸びしろを確保したものの、ECB・日銀は、金利の伸びしろを確保できず。この状態で、景気悪化・金融危機が起きれば、中央銀行が打てる手は限られます。

ECBは、2018年の終わりにQEプログラムを終了。現在、成長が鈍化し、インフレ率が目標レベルを下回っているため、3つの中銀すべてが、緩和に目を向けている。

株の買い戻し・グローバル化&自動化による人件費の削減・減税は株価を大きく支えてきた。

そして、2019年現在、恐れられていた不調が忍び寄っています。そのため、FRBは利上げから利下げに路線転換。日欧も緩和路線に目を向けています。

現時点で、約13兆ドル相当の投資家の資金が、ゼロまたはゼロ以下の利子率の負債で保有されている。これらの投資は収入を生み出すのに価値がない。

政府は、負債を支払うためにお金を印刷し続ける可能性があります。これが、借金の負担を減らし、増税することなく負債を処理する最も簡単な方法。しかし、中央銀行は、金利を抑えて物価を維持する可能性が高く。大幅な債券価格の下落や金利の上昇につながらないだろう。

それでも、中央銀行は、緩和をやり続けるだろうというのが、ダリオ氏の予想。そうなると、金利上昇する可能性よりも通貨安にシフトする可能性の方が高くなります。

新しいパラダイム・シフトでは、金投資が重要

新しいパラダイムは、1940年代の戦争年に起きたのと類似する形になると思う。

中央銀行は、通貨の価値を下げることを望んでいる。

株式や株式のような資産は、パラダイム・シフトの中で、良いリターンをもたらさないだろう。

お金の価値が減少していく中、国内・国際紛争が増大する時にパフォーマンスを上げる資産が良い。すなわち、ポートフォリオに金を加えることが、リスク軽減につながると思います。

すでに、金は上昇。そして、ダリオ氏の指摘する緩和の限界が先にくるのは日本。

米国は、利下げ余地と緩和再開というのりしろがあるも、日銀は、緩和強化しか手がありません。量的緩和による株価の支えは効果が薄れており、副作用が心配されるレベル。

そして、企業側もこれ以上のグローバル化・人件費の引き下げは難しい。

となると、米ドル/円は、ドル安円高に進みやすく、株価にも期待しにくい。米ドル・ユーロ・円・・・皆が通貨安に誘導し、国際的な紛争によるリスクオフがあわされば、円が強くなりやすい。

◆各通貨の日足チャート GMOクリック証券

2019-07-22 18-15-45

残るのは、金投資だというのが、その結論です。

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