ECBは、2013年5月2日に、政策金利を0.25%下げて0.5%にしました。
FOMCは予想通りに、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.0%から0.25%の範囲に据え置き。
ECBの利下げが金価格の上昇を支えた。
NYの金価格(5月2日)
NY金6月限:1,467.60 +21.40
NY銀5月限:2,379.00 +48.50
NY白金7月限: 1,500.20 +30.70
NYパラジウム6月限:693.30 +8.55
2013年5月2日
SPDR信託金残高:1,069.22トン(4/19の1132.99より減少)
SPDR(金ETFのサイト)
4月は、NY金価格が大きく下落しました。キプロスの金売却や銀行が金価格の見通しを引き下げたことで、ヘッジファンドや金ETFの売却を呼び暴落しています。
ただ、その後、金価格の下落を受けてアジアを中心に金の需要が増えて、値動きが落ち着いています。
2013年4月の国際商品
中国・米国そして欧州景気の減速感が出てきたことから、金を含めた商品市況は下落傾向です。
上昇した国際商品:上位5品目
・シカゴ豚肉:11.79%
・NYココア:9.12%
・NY天然ガス:7.93%
・シカゴ大豆ミール:5.86%
・シカゴ小麦:4.94%
下落した国際商品:下位10品目
・東京ゴムRSS3:-4.47%
・ロンドン銅:-6.43%
・北海ブレント原油:-6.95%
・ロンドンニッケル:-7.62%
・NY金:-7.75%
・シンガポールゴムTSR20:-7.87%
・NYパラジウム:-9.18%
・NYガソリン:-9.80%
・ロンドンすず:-12.31%
・NY銀:-14.66
日経新聞:2013年5月2日
ドイツが金を国内に回収
ドイツは国外(アメリカ・フランス)に保有している金をドイツ国内に戻す方針です。
米ソ冷戦の時代、旧ソ連の侵攻などを恐れて外国に保有金を預けていましたが、冷戦終了で侵攻される恐れが低い上に、欧州債務危機でユーロの信認がゆらいでいること・自国で適切に金を管理しておきたいなどの思惑が理由です。
●ドイツは、金を国内外に3,391トンを保管。米英仏に約7割を分散して預けています。
今後、米国から300トン、フランスから374トンを回収し、国内保管を5割に引き上げる。保管はフランクフルトのドイツ連銀で行うとのこと。
長期的に金投資を行う方には気になるニュースです。