リアルタイムの金価格や予想・金投資のノウハウを紹介します。世界で人気の純金積立や投資信託の方法。さらに、今後の見通しを徹底的に解説いたします。

  1. 需給・産金量
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金鉱山の生産量は、南アフリカが減少し中国やロシア・豪の産金が増加

世界中でこれまでに掘り出された金(ゴールド)は、約16万トン。現在、残っている採掘可能な世界の金の量は、約8万トンと言われています。

年間生産量は、約2,500トンから3,000トン程なので、このまま掘り続ければ20年~30年でなくなると言われています。金の供給とリサイクルについての記事

本当に金鉱山からの生産はなくなるの?

埋蔵量自体は、確かに少なく、かつて最大の産金国であった南アフリカは、年間産金量が1970年の千トンからわずか200トンにまで落ち込んでいます。

ただ、燃やせばなくなる石油と違い、ゴールドはリサイクルができます。また、これまで見つかっていない未知の鉱山や海底などから金を得ることができるようになるかもしれません。1トンの金鉱石に含まれる金は、1トンあたり5g程度。日本の菱刈鉱山は超優良な金鉱山で約50g~300gの金含有量を持っています。

さらに、携帯電話やパソコンを1トン集めると約50gから400gの金を取ることができ都市鉱山として有望視されています。

金の鉱山

金鉱山からの生産量と推移(主要国)

鉱山からの生産量とその推移(単位:トン)

南ア

米国

カナダ

旧ソ

中国

その他

合計

1950

362

74

138

27

80

10

181

845

1970

1000

54

75

19

202

22

125

1497

1980

675

31

52

17

264

52

190

1281

1990

605

294

167

244

270

108

445

2133

2000

454

355.2

155

296.4

284.3

172.2

903.3

2645.7

2010

202.9

230

103.5

260.8

333.3

350.9

1259.1

2740.5

2011

197.9

232.8

107.7

258.3

349.5

371.0

1301.2

2818.4

2014

163.8

205.0

153.8

272.9

262.2

461.8

3133.1

出典:GFMS:2014年の旧ソ連はロシアのみ計上

上記の推移をみると、南アフリカの産金量の落ち込みと、中国やロシア・豪といった新興の資源国の産金量の増加がはっきりと分かります。

南アフリカは、かつて世界の金の7割を生産していましたが、長年の採掘によって、浅い鉱床をほりつくしたこと・採掘設備の老朽化で産金量が減少。完全に掘りつくして、採掘不可能になると金鉱山は廃山に。

金は、新たに生成される物質ではなく、掘り出すと無くなるため、浅いところから掘り始めていき、深くなればなるほど、生産コストが上がり、生産し難くなります。そのため、金投資の需要が減り、金価格が下落すると、生産量が減ることになります。

南アフリカの金鉱山:廃棄物から金を見つける

2012年の産金コストは1200ドル~1300ドルと公表されています。

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