FRBのテーパリングがいつ行われるのか。その目安として、コロナウイルスワクチンの接種率という話を米セントルイス連銀のブラード総裁がはじめました。
バーナンキ時代のように、テーパリングショックが起きないように、市場にあらかじめ、覚悟をしてもらうようにしている様子。さて、現在、テーパリングの目安として、どのようなタイミングを見ているのでしょうか。
なお、金価格には、今のところ、テーパリング関係の予兆はないように思います。
米セントルイス連銀のブラード総裁はによるワクチン接種率とテーパリング
米セントルイス連銀のブラード総裁は12日、米国でワクチン接種率が75%に達すれば、新型コロナウイルスの危機が収束しつつあることを示すシグナルとなり、米金融当局が資産購入のテーパリング(段階的縮小)を検討するのに必要な条件が整うとの見解を示した。ブルームバーグ
必ずし、ワクチン接種率=テーパリングというわけではありません。
ブラード発言(4/12)
テーパリング検討の必要条件はコロナ危機の終焉、トンネル出口に到達してから見極めれば良い。
ワクチン接種率が75-80%に達したらCDCから問題が収束しつつあるとの希望の持てるメッセージを出しガイドラインの一部を緩和し始める、そうすれば経済全体が自信を持てるようになる。 https://t.co/cJ2tcQKPvO
— あんこん (@UnconstrainedI) April 12, 2021
BOFA 証券:
以下の基本シナリオを維持すると
Fedは今年後半にテーパリングのシグナル発信
2022年Q1にテーパリングを開始するシナリオ https://t.co/gMyZgnf3cI— Gold River (@Goldriver2020) April 9, 2021
金価格に影響するFRBのテーパリングはいつ頃始まるのか
ゼロ金は、2023年末まで継続する。そして。2022年からテーパリング開始というのがメインシナリオになりそうです。
米国の2013年テーパリングやECBの2016年テーパリング報道時は、金が売られる状況になりました。テーパリングによって、金融緩和を引き締めに持っていき、後の金利上昇を示唆しますから、金価格には、下げ材料です。
金急落、米国利上げ思惑とECBテーパリング報道 https://t.co/Af1sFpM5kS pic.twitter.com/ljfxpW4I2q
— 大橋ひろこ (@hirokoFR) October 5, 2016
FOMCの中心メンバー(議長、副議長、理事、ニューヨーク地区連銀総裁)は、2023年末までゼロ金利政策の継続が適切との立場にあると推測されます。そのため、この先、物価に上昇圧力が生じても、FOMC声明に記されている通り、「物価上昇率が2%に達し、しばらく2%をやや上回るところで軌道に乗るまで」、ゼロ金利政策はかなり長い期間にわたって維持される可能性が高いと思われます。2023年末までゼロ金利は継続
ゴールドマン・サックスの予想としても2021年後半からテーパリングの議論が盛り上がり、実際のスタートは、2022年からというシナリオが有力。
第一に、FOMCは、漸減が適切であると結論付けるために、雇用とインフレの実質的なさらなる進展を見る必要があります。これは、2021年の後半まで起こりそうにありません。ゼロヘッジ
◆年後半のインフレに注目
・先ほど発表 1月の米CPIは前年同月比1.4%上昇
・市場予想は1.5% 昨年後半から上昇基調
・食品や家具など上昇
・焦点は正常化が見込まれる年後半の物価
・雇用回復とインフレが進めばテーパリング議論も
・4-6月は1年前にコロナで物価が停滞した影響で一時的に上振れの公算 pic.twitter.com/hyXfOAe9kp— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) February 10, 2021
テーパリング示唆:
JPモルガンかゴールドマンかどこか
有力米系外資系証券のシナリオは以下だった様な今年年末:テーパリング示唆
来年年間:テーパリング実行(150億㌦/月とか)
再来年末:利上げ https://t.co/NF6wRUdCek— Gold River (@Goldriver2020) April 8, 2021
この記事へのコメントはありません。