世界的なリスクオフの流れの中で、金価格は上昇し、1,800ドルを超えて来ました。この上昇の理由は、少し不可思議だと言われています。ワールド・ゴールド・カウンシルのチーフ・マーケット・ストラテジストであるジョン・リード氏も次のように語っています。
金価格が1800ドルを回復
1800ドルを回復。今後、上昇できるかどうか。強いチャートではないように思います。
「過去1週間の実質利回りの動きを見ると、 金の回復力は少し意外だ」と述べ、米国物価連動国債(TIPS)の価格が急落し、新規購入者に提供する金利が上昇したことを指摘していました。ジャクソンホール前に1800ドルを超える
金価格が1800ドルを超えた理由
- 短期的な売られすぎの調整
- ヘッジファンドなどのロングポジション増加
- ダラス連銀のカプラン総裁:デルタ株の流行で、経済回復に問題が生じれば、テーパリングを遅らせる
- NZのロックダウンで、NZの利上げを中止
テーパリングが遅れる・できなくなると金価格の下げ要因がなくなりますからね。コロナのデルタ株がどうなるかが、今後の動向に影響することになります。
この背景を、本来逆相関の実質金利が上昇していたことからも、8月初旬の急落の調整や増加していたショートポジションのカバーという分析や、コロナウィルスデルタ変異種の拡大などで、すでに価格に織り込まれているFRBによる早期量的緩和縮小観測が後退している可能性との分析等も紹介しています。 pic.twitter.com/mxWcMGy1ic
— Gold.BullionVault.jp (@BullionVaultjp) August 23, 2021
Comexの投資家ポジション、8/10で51013lots(158トン)まで半減、8/17の数字は77649lots(241トン)で83トンが買い戻されています。そして8/24つまり今日のMOC(market on close)の数字が今週土曜日に発表されますが、昨日の買いが反映されてロングが一挙に増えるのでしょうね。 pic.twitter.com/sNdMPVQrkr
— Bruce Ikemizu (@BruceIkeGold) August 23, 2021
おそらくは雇用統計でこれからゴールドが大きく下がると踏んでショートしたファンドが全然下がらないゴールドにしびれを切らして結構な量を買い戻し、それがさらにより多くのショートカバーを呼んだ、というのがたぶんこの買いの背景ではないかと思います。Ouch.. pic.twitter.com/8EDWgdd3z6
— Bruce Ikemizu (@BruceIkeGold) August 23, 2021
おはようございます。#ゴールド なんと1800ドルを超えてました。二週間前の雇用統計ショックの下げをすべて取り戻しました。昨日アジアで10ドル突然上がった時に「なぜ?」とtweetしましたが、やっぱりはっきりとした理由はないですね。いろんな連中とちょっと話ましたがみんな首をかしげてます。 pic.twitter.com/RwarfZBKpQ
— Bruce Ikemizu (@BruceIkeGold) August 23, 2021
米PMIは予想を下回ったので米株は上がっています。実態経済が悪い方がテーパリングはないと相場が喜んでいます。末期症状ですね。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) August 23, 2021
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