日銀による利上げの話が、時々、出てくるようになりました。黒田日銀は、緩和姿勢と物価目標達成を維持する必要を訴えていますが、水面下では、インフレ対応や利上げについて議論をしているのは間違いないでしょう。というか議論をしていない方が危ういですからね。インフレをはじめ、あらゆる状況に対応できるように考えておいてくれないとあやうくて仕方ありません。
大幅な円安やインフレ進行があれば、日銀の緩和姿勢に変化あり
今後、大幅な円安やインフレ進行があれば、日銀の政策転換の可能性が出てくると思います。そうなると、為替相場や金価格にも大きな影響が出るでしょう。
ロイター通信は1月14日、関係者の話として、日銀が利上げに関する議論を行っていると報じました。それによると、日銀の政策担当者は、2%の物価目標の達成前でも、利上げをどの程度早く市場に示唆することができるか議論しているとのことです。背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)など、利上げを検討する中央銀行が増えていることや、国内でも物価上昇圧力が強まってきていることなどがあると考えられます。
また、複数の関係者は、物価目標未達でも利上げを示唆できる根拠として、日銀は物価が安定的に2%の目標を超えるまで金利を据え置くとは約束していない点を挙げています。確かに、日銀が明確に2%超えまで維持を約束しているのは、マネタリーベースの拡大方針であり、長短金利操作(短期金利は政策金利残高にマイナス0.1%を適用、長期金利は10年国債利回りゼロ%程度を目標)ではありません(図表1)。日銀の利上げ観測について
物価見通しは引き上げられています。景気後退・インフレ。配慮が必要な事は多く、日銀も苦しいところ。
金投資家にとっても、利上げ議論は、金相場下落を呼び込みます。ただし、景気後退・スタグフレーションとなれば、金価格は、上昇へと転じます。
◆日銀 物価見通し引き上げ
下記の通り、日銀は小幅ながら物価見通しを引き上げました。ただ、2%目標はまだ遠いとみており、金融緩和を粘り強く続ける構えです
きょう21:00ごろ、BSテレ東「日経プラス9」に出演し、今回のポイントや金融市場への影響を解説します▽日経https://t.co/voyVmtYWJL pic.twitter.com/8lwCWUCYa0
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) January 18, 2022
#輸入物価が急騰 している。企業は価格転嫁に慎重だという見方があるが、消費者がパニック心理にとらわれれば値上げは容易になる。
いまの日本で #インフレ を抑えることができるのは #日銀 しかない。なぜ金融緩和 を続ける必要があるのか、その理由を説明する義務がある。https://t.co/VVKeJQmJph— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) January 23, 2022
黒田日銀、ロイター通信の「利上げ議論を開始」記事を全否定し日本市場が軽く混乱https://t.co/JYcJzmHTsc
— 全力2階建 (@kabumatome) January 18, 2022
【Dealer’s Voice】
🇯🇵日銀政策決定会合・🇯🇵黒田日銀総裁記者会見が明日予定されています。黒田日銀総裁の任期満了(来年3月)を控えて「日銀、利上げ議論」との一部観測から円高の地合い。ただ大勢は金融緩和維持の予想のため、日銀のハト派姿勢が確認できれば円安に動くか、注目です🧐 pic.twitter.com/QYhdQRQD8Z— みんなのFX|トレイダーズ証券 (@Min_FX) January 17, 2022
日銀~必要なら躊躇なく追加緩和。先行きの物価、振れを伴いつつもプラス幅拡大していくと予想。新型コロナの影響注視し必要なら躊躇なく追加緩和。景気は持ち直しが明確化している。企業の価格設定行動を巡っては上下双方向に不確実性高い。見通し期間終盤にかけ1%程度の物価上昇率続くと考えられる
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) January 18, 2022
インフレによる政権交代の可能性も出てくる
数字だけを見るとまだ強いインフレではないかもしれません。しかし、マンション価格はバブル以上の高騰。
スーパーでは、魚・肉をはじめ様々なモノが値上がりもしくは値段据え置きで量を縮小。スポーツ中継のDAZNは、大幅値上げ。これで、インフレではないというのは、あまりにもデータだけを見すぎ。
経済縮小で値上げできない日本ならではのステルスインフレを加味して経済運営をしてほしいもの。もしくは、隠れたインフレによる政府運営を狙っているか。
金価格の上昇は、世界の通貨価値下落を示していますからね。
エミン・ユルマズ氏は、インフレによる岸田政権交代の可能性にも触れており、そうなると、日本の政治混乱という要素も浮上。
DAZN、月額1925円→3000円に値上げ 2月22日以降(毎日新聞)- Yahoo!ニュース https://t.co/ZLBb5VTwzl
サッカーのJリーグなどスポーツ中継の動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」は21日、月額料金(税込み)を2月22日以降、1925円から3000円に値上げするなどと利用者に通知した。 pic.twitter.com/XulJ3CyRKf
— のもとけ (@gnomotoke) January 21, 2022
日本の名目インフレは0.5%、企業インフレ(企業物価指数)は9%。日本の企業は永遠にコストを吸収できません。今年から色々な物の価格が上昇します。そしてインフレが発生した国は政権交代がおきます。日銀も余裕をかましているのは今のうちです。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) January 20, 2022
1/21日経「円の実力低下、50年前並み」によると、海外がインフレ基調で日本との物価の差が広がり、「国内の7割増しの価格を払わないと米国で同じ商品を買えない」事態に。日本で800円のラーメンがアメリカでは2300円。DAZNの新価格も仕方ないのか。
— 橘 玲 (@ak_tch) January 21, 2022
◆日経平均790円安
・米国株急落の流れを受け、日本株も大幅安
・日経平均27467円=5カ月ぶり安値
・原油高でインフレ懸念一段と
・FRB 3月に0.5%利上げの予測も台頭
・米長期金利は2年ぶり高水準
・「緩和相場」が揺らぎ、ナスダック株など調整強まる▽日経https://t.co/paufqchSB8 pic.twitter.com/5nzC1RQELc
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) January 19, 2022
世界にインフレが広がり、株価の調整が深まってきました。物価高の震源地米国では、インフレが収まりにくい構造変化が進んでいます。
値上げに不慣れな日本にも物価高が波及してきました。
新たな条件で投資先を見直すためのヒントも探ります。#日経ヴェリタス 1月23日号です。 pic.twitter.com/uROYv5UXqP— 日経ヴェリタス (@nikkei_veritas) January 22, 2022
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