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2022年ジャクソンホールで、パウエルFRB議長は、「需要を減らしインフレと闘う」ことを約束

FRBのパウエル議長が、2022年8月26日のジャクソンホールに登場。

インフレと闘う姿勢を明確にしたことで、大きく金融市場は動きました。株安、ドル高。そのため、金価格も下げています。

ジャクソンホールで、パウエルFRB議長は、インフレと闘う姿勢を明らかに

  • インフレを放置する方が、最終的なダメージは大きいため、FRBは、金融引締により需要を減らすことを約束!
  • FF金利の2-2.5%レベルは、止める場所ではない。インフレ抑制のための必要コスト。
  • 目標は、インフレ率2%に戻すこと。
  • 9月の利上げは、データ次第
  • しばらく金融引き締めを継続

現在、米国のインフレ率は、8月10日=8.5%、7月13日=9.1%と高止まり。2%からは程遠いレベル。

これを目標の2%レベルに抑えるためには、現在のFF金利2.5%では足りず。さらなる利上げが予想される。

2021年=インフレは一時的。2022年=インフレを抑えねば、大きな苦痛を伴う

ここまで、株式市場は、パウエルパウエルFRB議長を甘く見ていた。景気悪化に配慮して、早い段階で利上げを諦めるのではないかと。

しかし、パウエル議長は、胆力を示した。2021年のジャクソンホールで、インフレは一時的と説明。インフレの高騰を招いたことを反省してか。インフレファイターとして断固たる姿勢を取ることを約束。多少の景気悪化を招いてもインフレ放置コストの方が高いと話しています。

これにより株価は、大幅に下落。ドル高、金価格安で金融市場は反応。

パウエル議長のスピーチは、今後も利上げを続けていく・インフレを安定させるまで需要を減らすというものであり、金価格にもマイナス要素です。直後に、10ドルほど下げました。

NY金価格と東京金価格の動向

NY金先物価格:終値は1749.8ドル。TradingView

日足で見ると、レンジ相場の下方レベルでの推移。直近の上げ幅は小さく、レンジの下を割り込むリスクに注意したい。一方、大きな材料が出て、下方トレンドラインを抜き、上昇へと転じる可能性もある。金価格の動きは、FRBの金融政策とトレンドラインの双方を見ていきたい。

東京金は、8000円超えの高値は、維持できず。ただし、円安が進めば、国内金価格は上昇していきます。そのため、ジャクソンホールで、ドル高傾向がはっきりしため、円安トレンドの恩恵を受けて、東京金価格は上昇していく可能性があります。

ジャクソンホール後:金融専門家・トレーダー達の反応

トレイダーズ証券は、パウエル議長の発言をまとめてくれています。


過去のジャクソンホール会議。2010年は、バーナンキ議長が、QE2を示唆するなど重要な会議。2021年のインフレ率は一時的発言は、金融政策の歴史において、失敗だったと言われかねない発言。当時から、このインフレは止まらないと指摘されていましたからね。

ただ、ブルベアFXの陳氏が指摘しているように、行き過ぎとの話もある。月曜日は、かなり上下に荒れる可能性もあります。

目先がドル高円安の動きであることは、想定しておきたい。そうなると、NY金は売られやすく東京金は買われやすい。


関西弁で読むパウエル議長のジャクソンホール講演

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