WTI原油は、下落傾向。激しさをます一方のインフレの中で、少しだけ、流れが変化してきました。
では、現在のインフレ状況や金価格・原油価格はどうなっているのでしょうか。
金価格及び原油価格とインフレ状況
現在、原油価格は下落気味。その原因はどこにあるのでしょうか。
- イランの核合意による原油輸出増加の可能性⇒今後、2~3週間ほどで合意する可能性
- インフレによる世界景気悪化⇒原油需要の下落。欧州・中国・米国などでリセッション懸念
- OPECと米国の原油生産量増加
- ドル高&金利上昇に伴う新興国リスク
OPECと米国の原油生産は2020年4月以来の高水準に増加している。ロイターの調査では、OPECの生産量は直近の1カ月で日量2960万バレルに達し、米国の生産量は6月に日量1182万バレルに増加した。
一方、31日発表された8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4と、景況改善・悪化の分岐点となる50を2カ月連続で割り込んだ。新型コロナ感染再拡大や記録的な猛暑を受けた電力供給制限、不動産部門の低迷などが重しとなった。OPEC生産量増加と中国の経済指標悪化
当然、経済が低迷すれば、原油需要は下がるため、価格も安くなります。
ゴールドの場合、景気後退(リセッション)イコール下落するわけではありません。それよりも金利動向の方が重要。
しかし、原油は、景気低迷が、価格に直結している分、現在の状況は、下げやすい環境にあると言えるでしょう。そして、原油安=インフレが収まる可能性があるので、インフレのピークを判断する上でも原油価格の動向は大切ですね。
ただし、インフレは、原油価格だけで決まらず。1970年代のインフレは、10年以上続きました。
景気後退で緩和を行えば、インフレ第二波
オイルショックによる物価高⇒中央銀行の金融引き締め⇒景気後退⇒緩和⇒インフレ第二波
40年間株価を支えてきた金融緩和がなくなれば株式市場はどうなってしまうのか? 人々がインフレ相場でこれから学ぶことは、株価を無理矢理持ち上げた分のツケはいつか払わなければならないということである。しかしこれまでは株価が暴落すれば直ちに緩和をし、株価はすぐに回復してきたので、40年間米国株はツケを払うことがなかった。
だから逆に言えば、米国株の今の水準は40年分のツケが溜まった極めて危険な状態にあるということである。そして株価の崩壊が始まっても中央銀行が助けに来てくれることはもうない。インフレと金融引締
もし、景気後退に中央銀行が、びびって、緩和を行うのならば、株価・金価格・原油などがまたもや上昇相場へと転じる可能性があります。それがインフレ第二波。
パウエルFRB議長は、その牽制のためか2022年ジャクソンホールにおいて、徹底的にインフレと闘うことを宣言。サマーズ氏など有識者の賛成も得ています。しかし、実際に、景気後退時、金融引き締めを続けることができるのでしょうか。ここまで、膨らんだ緩和バブルを調整するのは、相当に難しいと思います。
WTI原油は、在庫減少評価やOPEC+減産警戒で95ドル突破から一転して、90ドル割れ。引き締め政策や中国パンデミックによる需要不安にテーマシフト。これまでとは違うのは、OPEC+がこの値動きにどう反応するのか。米原油、ガソリン在庫は減少傾向維持で、価格と整合せず。 pic.twitter.com/QIElhsfLE2
— 小菅 努 (@kosuge_tsutomu) August 31, 2022
#モーサテ
花生氏より【パウエル議長3つポイント】
・一部資源価格下落、インフレ関連データ高止まり
→CRB指数反発、金融引締め正解
・労働市場堅調、安定的に雇用者数30万を割らないと駄目
・利上げ継続、今後のデータ次第だか夏の上昇は思惑先行しすぎ
・円独歩安は薄れるが高値圏で推移 pic.twitter.com/MukozrRJSH— たちば7🦖個人投資家 (@Tatibasebun) August 31, 2022
今夜の原油下落はイラン核合意再建、今後2~3週間に発表されるという報道が材料視されている?
とはいえ、OPECプラスは減産の可能性に言及しているため、このまま下落相場に発展するかどうかはわかりません。
OPECプラス次回会合は9月5日。 https://t.co/CFrlvbP6bs
— 大橋ひろこ (@hirokoFR) August 30, 2022
サウジアラビア
エネルギー相:原油価格の下落を背景に
産油国が原油の減産に動く可能性を示唆OPEC+が今後減産を迫られる可能性があると
同エネルギー相:
現在の原油先物相場が
需給のファンダメンタルズから逸脱しているとhttps://t.co/FALvsEd3dj pic.twitter.com/Rn8su4zOnM— Gold River (@Goldriver2020) August 23, 2022
OPEC 事務総長:
2023年見通しは相対的に楽観姿勢
原油価格下落は経済に対する恐れを反映
実際の原油需要は力強い9/5のOPEC+でどうするか述べるのは早い
必要に応じて生産を加減する https://t.co/WoVg7TqTv0— Gold River (@Goldriver2020) August 18, 2022
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