またまた、金市場に影響を与えるニュースが入ってきました。米政府によるファーウェイ排除命令があったのは、2019年の5月。
今度は、ファーウェイが北朝鮮の無線ネットワーク(3G)構築に8年間以上、関わっていたというニュース。
ファーウェイによる北朝鮮無線ネットワーク構築作戦
これによって、金価格上昇に向かうなど地政学リスクがやや拡大。
事実であれば、ファーウェイは米国の輸出規制に違反することになります。そして、米中の貿易交渉にも影響を与えるでしょう。
- ファーウェイショック勃発:5月は、イランへの輸出などで、米国の輸出規制に違反したことが理由。
- 経済制裁措置:CISTEC:国連・米国・日本と様々な制裁措置で、北朝鮮とのビジネスは規制中。
- ファーウェイのシークレットオペレーション:ワシントン・ポスト
ワシントン・ポストの報道では、ファーウェイは、パンダインターナショナルインフォーメーションテクノロジーという会社とともに、2008年から8年間も関わって、3Gネットワークプロジェクトに関わったとされています。現在は、北朝鮮でビジネスを行っていないといいますが、どうでしょうか。
次世代通信網(5G)を巡る覇権争いにも影響を与えることでしょう。当然、米国側は、5G技術にファーウェイをかかわらせたくないと考えます。より米国自前での技術にこだわってきます。
そして、北朝鮮・イランなど米国に敵対している国は、5Gの構築できるのでしょうか。米国に睨まれても支援するのは、中国・ロシアどこになるのか・・・それ次第で地政学リスクが高まります。
なぜ、中国は北朝鮮を支援するのか?
ファーウェイひいては、中国は、様々なリスクを負って、なぜ北朝鮮を支援するのか謎ですよね。上記のように、厳しい制裁を受けている北朝鮮は、中国が完全に手を引けば、国として成り立ちません。
中国が北朝鮮を支援する理由は、4つほど挙げられます。
- 中国が北朝鮮と手を切れば、韓国や米国・日本に接近する。
- 朝鮮戦争をともに戦った中国・北朝鮮の軍が持つ戦友意識
- 北朝鮮の鉱物資源を利用・確保するため
- 北朝鮮の軍事行動(ミサイルや核実験)を抑えるために、世界及び米国が中国を頼る
中国と北朝鮮の関係は、一筋縄ではいきません。北朝鮮を火種に米中戦争や紛争が起こるリスクは無視できないレベルです。そうなると、金投資意欲は、中国を含むアジア圏で高まるのは必然でしょう。
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