金取引は、持っているだけで利息がついて利益が出る商品ではなく、「金価格の変動で利益を得る投資」。
価格は需給バランスや為替、世界情勢などを反映して日々動きますので、安いときに買って高いときに売れば、その差額が利益に。ここでは金投資で損益を出した時の利益計算方法を開設いたします。
買ったときよりも価格が下がってしまっては投資としての意味がありません。どんな金投資の方法であっても、買うときにはなるべく安いときを狙って買いたいですね。
金取引の利益と損失:利益計算方法
上記のチャートは、2008年1月~の金価格チャート(フジトミFITSのチャート)です。長期的には右肩上がりの上昇を描いていますが、その中でも上昇と下降を繰り返しています。
※チャート格は、東京工業品取引所の金先物取引の価格です。
具体的な利益計算式
売買で利益を得るためには、買った値段より高い値段で売ることです。買った値段より値下がりして売却すれば損失になります。
利益計算式:(売却金額-購入金額)×購入量(g)=差損益
売買で利益
●1g=3,000円で購入した金を4,000円で売却:1gあたり1,000円の利益です。
・1,000g購入していた場合の例(手数料・諸経費除く)
購入金額:3,000円×1,000g=300万円
売却金額:4,000円×1,000g=400万円
400万円-300万円=100万円の利益です。
売買で損失
●1g=3,500円で購入した金を3,000円で売却:1gあたり500円の損失です。
・1,000g購入していた場合の例(手数料・諸経費除く)
購入金額:3,500円×1,000g=350万円
売却金額:3,000円×1,000g=300万円
300万円-350万円=50万円の損失です。
これに、消費税・取引のときの税金が必要になりますので、詳しくは下記を御覧ください。
金価格の平均値幅
価格が一日にどれ位動くかは、その日や状況によって変わります。
例えば、下記は、2013年1月の日足チャートですが、赤線で囲った1月18日の値動きは、始値が1g=4,801円に対して終値は1g=4,910円と1gあたり1日で100円以上も値上がりしました。
このように、大きく変動する日もあれば、ほとんど動かない日もあります。現在の金価格は、市場の状況に合わせて変動します。
2013年1月の日足チャート(フジトミFITS)