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2024年、中国による対米黒字ゼロ提案は、机上の空論で無理な話

中国は、米国との貿易戦争を解決するために、今後6年間で、総額1兆ドルを超える輸入の増加を米国に提示。なんと2024年までに、対中貿易赤字ゼロという記事がブルームバーグに流れました。2019年1月18日のニュースで、市場に安心感が広がり、株高・金価格安へと動いています。

2024年に、中国は、米中貿易黒字ゼロ化はできる?

米国の巨大な赤字解決は、トランプ政権だけでなく、世界経済の大きな課題。上記の話が実現できれば、貿易戦争を終えることができますね。

彼の貿易戦争に関する方針はこちらをお読みください。金価格の行方を大きく左右すると思います。

主要国・地域別の貿易収支額をみると、対中国貿易の赤字額が3,757億ドルと最大で、2年ぶりの増加(前年比で284億ドル増)となった。携帯電話を含む電気機器、パソコン用部品などを含む機械製品の輸入が伸びたことなどが影響した。赤字額は、2000年以降主要国・地域の中で最も大きい状態が続いており、2017年は全体の46.3%を占めた。米国の貿易赤字:JETRO

習近平政権は、2018年11月5日の第一回中国国際輸入博覧会で、今後15年間に、40兆ドルのモノ・サービスを輸入すると表明。保護主義反対の立場から、内需拡大策を取ると宣言。

これ、以前からもお伝えしている通り、日米の貿易戦争でも起きた内需拡大策と同じ。

貿易戦争の解決策:内需拡大策や米ドル安誘導

さすがに、中国もGDPの伸び率低下など、貿易戦争の痛手が生じてきたことから、米国に譲歩する方向を示してきています。

米中のチキンレースによる共倒れを防ぐために、今後も交渉が続くでしょう。

貿易黒字をゼロにするのは困難

しかし、貿易黒字をゼロにするというのは、言うは易し。米国製品を中国が大量に買おうにも、製品価格の高さから、買い替えは容易ではありません。日本もGM・クライスラー・フォードと米国車を買えとさんざん、要求されましたが、今に至るも実現せず。

それでも、強引に進めれば、中国企業は、中国と米国以外の外国に、モノを売らねばなりません。すると、そこでも貿易黒字の問題が生じますし、両国を補えるほどの巨大市場はありません。インドやアフリカ・南米の新興国を急成長させることが、簡単にできるのでしょうか?

よって、アドバルーンとしての勢いこそあるニュースであるものの、実現可能性は小さい施策と考えます。もちろん、内需拡大策による貿易黒字縮小自体は、実現しなければいけないテーマです。

しかし、それ以上に、解決策となるのは、ドル安人民元やユーロ高の方向でしょう。モノを作るよりもお金を作るほうが簡単に実現できますしね。

そんな、米ドル安を警戒して、中国やロシアは、金投資を増やしています。金価格は、米国の利上げにも関わらず、高値を維持している状態。1300ドルを頭に、調整状態にあるNY金価格。将来、ドル安金高に向かうと予想しています。

 

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