中国人はゴールドが大好き!不動産や通貨への不安が根強いことが理由

世界で一番、金好きなのはインド人、そして二番目に好きなのは中国人とこの二カ国は金需要の強さで1、2を争います。

なぜ、中国人は金投資が大好きなのでしょうか?

春に1600ドルから1300ドルまで一気に金価格が暴落(2013年4月)したときには、中国市場、それも「中国版ミセスワタナベといわれるおばちゃん」達の買いが下落相場を支えたとの話しがあるほどです。その買付けのエネルギーは強く、10日で300トンの金の購入が行われウォール街に勝つのではという声もあがったほど。

中国人が金投資を好きな理由

「金はきれい」

元々、中国人は、日本人に比べて派手で綺麗なものが好きです。さらに歴史的問題と共産党政権の私有財産制に対する不安が拭えません。

中国黄金国际资源有限公司の動画

中国は、金生産の面でも世界に強いインパクトを与え世界一の生産量を誇っています。

純粋に金は美しい

日本は、湿気が多く土地が狭いせいか金色に対してキンピカ・成金と見ることもあって、侘び寂び、白金や銀のような上品な美しさを好みます。

でも、中国やインドの方はそんなことを思いません。ストレートに金色の美しさを喜びますしインドでは魔除け&花嫁の持参金として必需品。

土地(不動産)の使用権の問題

中国の政権は、共産党政権で完全な土地所有を認めていません。

土地(不動産)は、「国家所有」と「農民集体所有」の二つの形式に分かれています。

  • 都市部の土地は国家所有
  • 農村は原則として農民集体所有

私的な土地所有は認められず、土地を借りている「土地使用権」という状態です。

つまり、高いお金を出して土地を買っても(借りても)政府の考え方次第で取り上げられる可能性があるということ。それよりも金投資をしておこうと思うのは当たり前ですよね。

歴史的な背景

歴史的な王朝を見ても、元~明~清~中華民国~中華人民共和国と移り変わる中で、新国家は前国家の政策やルールを否定する傾向が強いのです。

中国人にとって紙幣や債券などは、政権が変われば価値がなくなると思う土壌が歴史的に刷り込まれています。

人民元を大量に持っていても紙切れになる可能性を考えている!

それに対して金や銀などの貴金属は、王朝が変わっても価値を持つ共通通貨としての意味を身をもって知ったのです。

政情不安

今の中国の政権は安定しているようにみえます。

しかし、多数の問題を抱えていることは、金投資に興味のある方ならご存知でしょう。

  • 広大な領土における少数民族弾圧問題(優遇している面と文化破壊の面)
  • 都市部と農村部の格差・考え方の違い
  • 成功者とそれ以外の格差拡大
  • 共産党や政府官僚の腐敗問題
  • 地方政府の債務やシャドーバンクによる不良債権
  • コネ優先社会における不平等やモラルハザード
  • 一人っ子政策と少子高齢化問題
  • 労働コスト増加による生産拠点の移転
  • 環境破壊
  • 周辺国との領土問題
  • 食糧確保やエネルギー確保

書いているうちに本当に問題山積みだなと、中国政府に同情します。

また、隣国「台湾=中華民国」は、中国の併合に対して常に怯えがあり、こちらも金選好意識の強い国民性を持ちます。

電子マネーの仮想通貨「ビットコイン」の高騰も中国の需要に支えられています。

中国の大手ビットコイン取引所であるBTC Chinaは10月に、世界一のビットコイン取引量を誇る取引所になった。中国でのビットコインの人気上昇が背景にある。JP.IBTIMES.COM

アップルのゴールドタイプ【iPhone 5S】が大人気

米アップル社のiPhoneの新機種iPhone 5Sが2013年9月20日に発売されると、「土豪金」と呼ばれるゴールドタイプが飛ぶように売れた。

場所によっては、価格が1万元(約16万円)以上に跳ね上がりダフ屋やオークションで高値で売買された。

携帯電話業界では、中国人の金投資好き、そして金色好きは有名でアップルもそれを見越してゴールドタイプの生産を増やしていたが足りなかった模様。

モトローラの折りたたみ式スマートフォンは、斜陽のモトローラをハイエンド市場で輝かせた。同端末はターゲットを「ビジネスエリート」に絞り込み、タッチペンもキラキラする金色だった。当時は金色の端末とヘビ皮のカバーが最高の組み合わせとされ、人民網日本語版

日本人的には金色とヘビ皮のカバーは、センス的にどうなのかと思うのですが、こればかりはお国柄で好みは違います。

 

金は、国が安定していて通貨の価値や国債に信用がおける国や地域では必要性が小さくなります。一方、経済・政治的に不安がある国では必要性が高まります。

●所有している不動産や紙幣・国債に価値がなくなる不安を持つ。

●隣国との戦争や内乱の危険がある。

中国は、いずれのリスクもある国ですから政府や国に対する不安がなくなるまで金に対する需要は続くでしょう。