米国は、FOMC後に、長期金利が低下。各国の製造業PMIが低下したこともあり、長短金利逆転の逆イールド化。世界的に長期金利低下となり、金価格はじり高。為替相場は、米ドル全面高とそれ以上の日本円高に動きました。
ドイツ製造業PMIの悪化から株売り債券買いで逆イールド化
欧州及びドイツ経済は、中国経済への依存が高いことから、中国経済減速の影響をまともに受けた感じ。少なくともドイツの好景気は終わったとの見方が主流です。
ドイツ製造業PMIは、3月速報値:44.7。2017年12月の63.3をピークに下落が続きます。ユーロ圏製造業PMIも47.6へと低下し、ドイツ製造業の減速が、欧州全体に陰を落とすリスクオフの展開が強まりつつあるのが、ドイツ発の景気減速懸念。
欧米の製造業景気指数悪化から世界景気減速懸念が生じ、株売債券買。債券買いにより利回り低下で逆イールドが発生。さらに、危機感が増すという流れ。
それによって、世界的に長期金利が低下。米国の利上げ停止も相まって、逆イールド化が進行。
各国の10年債金利:2019年3月23日
- 日本:-0.08%
- 米国:2.44%
- ドイツ:-0.02%
- イギリス:1.01%
- スイス:-0.48%
逆イールドに対する市場の反応
逆イールドに関する状況をツイッターから拾ってみました。
逆イールドの説明
逆イールド pic.twitter.com/Kub0a1a0Dl
— (株)芦田愛菜ちゃん (@mana_VTR) 2019年3月23日
逆イールドが起きたからといって、すぐに、リセッション入りではない。
復習 逆イールド(長短逆転)の説明は下記のツイート⭐️ それと 『逆イールド』ですぐに景気後退の株安ではありません 一旦、株は反発へ⭐️←今ここ 例 2015~2016年 チャイナショック 世界の景気悪化 ①米国 利上げ延期 ②欧州 TLTR2 緩和策 ③中国 景気刺激策 ④日本 追加緩和 ⇒株高 似てますね😊 https://t.co/eBSFMEMqXf — にこそく(市況民) (@nicosokufx) 2019年3月24日
ハーヴェイ教授の研究では「10年債-三ヵ月物が0になったら、その9~18か月後にリセッションが来る」ということがわかっています。今日0になったのでストップウォッチのボタンが押されたことを意味します。
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) 2019年3月22日
逆イールド直後は、株式市場が上昇し、9~18ヶ月後(6~2年後)にリセッションが到来するというのが過去のパターン。すなわち、これから、しばらくは、政府や中央銀行の景気下支えなどもあって、株価の最終上昇期になるという予想が根強い。
NY金相場は、再び、上値を伺う
NY金相場は、これらのニュースに反応し、やや上昇。為替相場は、ユーロ圏の製造業PMI悪化などから、ドル高ユーロ安。金利低下やリスクオフ懸念から円高。NY金価格は、1310ドルを超える展開に。
◆NY金スポット 日足チャート GMOクリック証券のCFD 2019年3月24日
NY金価格は、2月18日の高値をうかがう展開に。跳ね返されるか上抜けるか注目のポイント。
そろそろ、金融市場の天井は近いのではと予想していましたが、金価格および市場から目を離せなくなってきました。
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