2019年8月5日は、1ドル=7人民元のレベルを割り込んで、人民元安が進みました。これによって、市場は、大きくリスクオフに傾き、株価は大幅に下落。為替市場も円高。金価格は少し上昇という形。
米中貿易戦争は、トランプ砲による関税引き上げに対する人民元安誘導という中国の対抗策がスタートする形になりました。
人民元安に対する市場の反応:マジノ線破れる
◆金価格・株式・原油・ETF GMOクリック証券のCFDチャート 2019年8月5日
日米・英・上海と株式市場の下げが激しい。
中国人民元が、1ドル=7人民元のレベルを割り込み
さて、人民元安に関する市場のニュースを集めてみましょう。
中国人民元が1ドル=7人民元の重要水準を割り込んだ 米中貿易戦争は新しいステージへ|広瀬隆雄 @hirosetakao|note(ノート) https://t.co/uJhljwFM79
— 広瀬隆雄 (@hirosetakao) August 5, 2019
このまま、中国が人民元安に誘導してくると、周辺国も対抗せざるを得ません。つまり、通貨安戦争が始まるということ。FRBの利下げも米景気動向よりも米ドルの独歩高を避ける意味あいがあると思います。 このように、各国が競争して通貨安に動くとゴールドはプラスになります。
そうなったとき、関税で価格が高くなった分を中国人民元安に誘導して相殺するという荒業を中国当局は緩やかにやってくるしかない。そのときは1ドル=7.0元を突破して、7.0元台から8.0元を目指す展開がきてもおかしくないと思っています。ザイダイヤモンド
しかし、これ、想像以上のリスクオフで、韓国をはじめ中堅国・新興国に多大な影響が出てくるのではないかと。
人民元、1ドル=7元台「通貨安戦争へ」⚠️リスクオフ 🇨🇳中国防衛ライン 7元突破😱 ⇒中国経済の一段の減速や資本流出につながりかねないとの懸念⚠️ ⇒リスクオフ🔥株安・円高 人民元、1ドル=7元台 対円で急落 15.10円 pic.twitter.com/VY0OaVSfCu — にこそく(市況民) (@nicosokufx) August 5, 2019
中国のデフレ圧力が出てくると、日本のインフレ率や消費税にも影響出てきます。安倍首相、消費税やめてもらえませんかね。
人民元安は、中国国内のデフレ圧力の海外移転的な意味合いもある。近隣諸国窮乏策とも言い換えられる。巨大なデフレ圧力を輸出されたのでは周辺国はたまったものではないから、対抗上通貨を切り下げるしかないのだが、それに手を出すと多国間通貨切下げ競争に陥る。今後の円相場は米中両にらみに。 https://t.co/5CPdStVJGL
— Cafe_Forex(テムズ川の流れ) (@UponTheThames) August 5, 2019
7元を超える元安は、関税引き上げの影響を一部相殺できるので、中国にとってメリットはあるが、人民元の信認に悪影響が及び、資金が流出する」と述べた。朝日新聞デジタル
7元を超える元安については、中国側からも断固阻止という話が出ていたのですが、あっさりと突破。
中国メディアの報道によると、人民銀行の盛松成・参事は30日、元相場の安定化を図るため、必要な場合は外貨準備を活用すると述べた。盛参事は8月3日に、1ドル=7元台は元相場の重要な心理的節目と強調し、「7元台まで下落させない」と話した。大紀天
1年前には、外貨準備を活用してでも阻止という話を人民銀行の参事がしていました。
ビットコインや金投資にしばらく資金が逃げていくと思いますし、しばらくこの流れが続くのではないでしょうか。中長期的な金価格は、大きな上昇トレンドに乗っていると思います。
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